◆米大リーグ ア・リーグ地区シリーズ第3戦 ホワイトソックス3―9ガーディアンズ(7日、米イリノイ州シカゴ=レートフィールド)

 本拠地で連敗し、崖っぷちのガーディアンズは元巨人のフォスター・グリフィン投手(31)が2番手でポストシーズン(PS)初登板。2回2/3を投げ、2安打1失点7奪三振と好投し、勝利投手となった。

 0―1とされ、なおも2死二、三塁となった初回。右翼のビジターブルペンからグリフィンがマウンドに向かった。ピーターズを見逃し三振に仕留めて火消し役を遂行すると、2回は3者凡退。味方が逆転した3回は1死一塁でNPB時代に同リーグだった村上と対戦し、変化球3球で空振り三振に斬った。

 今季15勝6敗、防御率3・60の安定感を発揮した左腕。村上との対戦を「彼とは何度も対戦し、彼も私のことをよく知っています。特にこれといった対策はありません。彼が素晴らしい選手で、素晴らしい打者であることは分かっています。でも、今日は私が有利な状況だったということ」と振り返った。「勝つか負けるかの瀬戸際だったので、全員で力を合わせる必要があった。村上を含め、相手には左打者が何人もおり、自分には有利なマッチアップだと感じていた」とうなずいた。

 先発エスピノが制球に苦しみ、先頭打者に四球を与えると、すぐにブルペンで準備を始めた。

レギュラーシーズンでの今季31試合は全て先発登板。初の中継ぎ起用だったが、2連敗で崖っぷちに立つチームを背負い、プレーオフ初登板で初勝利をもぎ取った。

 昨年巨人を退団したグリフィンは、1年契約で入団したナショナルズでは12勝3敗だった。自身初の球宴にも選ばれ、8月のトレード期限でガーディアンズに移籍したが、新天地では3勝3敗、防御率は5・19に悪化。8月23日(同24日)を最後に白星から遠ざかり、9月23日(同24日)が最後の登板だった。2週間登板間隔が空いたが、「練習試合で2イニングを投げ、感覚を保つように準備してきた」と胸を張る。デビューこそ2020年7月も、実は今季も新人資格を有しており、15勝は同最多。隠れルーキー左腕がNPBを経て、サクセスストーリーを手に入れた。

 「最高だった。マイナー、日本、メジャーとキャリアの中で経験してきたことによって、雰囲気にのまれることがなかった。この瞬間のために準備してきたんだと感じるよ」としみじみ。チームの連勝を願い、次回登板に備える。

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