◆第79回秋季関東高校野球大会▽準々決勝 帝京三3―1水城(20日・上毛新聞敷島)

 帝京三(山梨2位)が水城(茨城1位)に勝利し、関東4強入り。来春センバツ出場に当確ランプをともし、春夏通じて初の甲子園出場を決定的にした。

帝京三は来年4月に学校名が「帝京大青峰」と変更される。甲子園に現校名で出場するラストチャンスを、見事にモノにした。

 感極まった。会見場に現れた大牧大輔監督(40)は「センバツ当確」について聞かれると、言葉に詰まった。瞳から熱い滴が頬を伝った。必死に生きてきた者だけが流せる涙だった。

 「60年の歴史で、甲子園に行っていない中、校名が変わるタイミングでこのような結果を残すことができて、OBの方々やいろんなみなさまに、感謝の気持ちでいっぱいです」

 自身も帝京三OB。東北福祉大を経て、民間企業で10年、営業マンとして勤務した後、ガソリンスタンドでアルバイトしながら教員免許を取得。高校野球の監督になって6年で、ようやくたどり着いた聖地だった。今夏の山梨大会決勝では3-5で敗れ、あと一歩届かなかった。

 「ずっと苦しくて、夏の悔しさをこの大会にぶつけようと話していた。このチャンスをモノにしたかった。

勝負所で力を発揮できて、本当に良かったです」

 戦いは続く。24日の準決勝(上毛新聞敷島)では強豪・横浜と激突する。「明るく元気の良いチーム。選手たちを信じてやっていきます」。涙は乾いた。帝京三がさらなる栄冠に向けて、走り出す。(加藤 弘士)

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