今季の学生3大駅伝第2戦、全日本大学駅伝(11月1日、名古屋市熱田神宮西門前~三重・伊勢市伊勢神宮内宮宇治橋前=8区間106・8キロ)の区間エントリー(1~8区と補欠5人)が29日正午に締め切られ、2年ぶりに出場する東洋大は、箱根駅伝予選会(10月17日)の個人ハーフマラソンで全体4位、日本人歴代トップの1時間1分5秒と力走した宮崎優(3年)を補欠に温存した。酒井俊幸監督(50)は「宮崎はどの区間も走れるので補欠に登録しました。

当日変更で起用します」と明かした。

 今年1月の第102回箱根駅伝(1月2、3日)14位で21年ぶりにシード権(10位以内)を逃した東洋大は、第103回箱根駅伝予選会(10月17日、東京・立川市など)に参戦し、トップ通過を果たした。出走した12人全選手が力走。その中でも、宮崎は15キロからペースアップし、外国人留学生3人を抜き、全体4位でゴールした。2018年に塩尻和也(順大、現富士通)がマークした1時間1分22秒の箱根駅伝予選会日本人最高タイムを17秒も更新した。

 宮崎は前回の箱根駅伝5区15位と苦戦。「僕がブレーキをしてしまい、シード権を逃した。その借りを返さなければいけませんでした」と敗戦を正面から受け止め、今季、大きく成長した。大事なレースでチームに大きく貢献した。予選会の激走から約2週間で臨む全日本大学駅伝でもキーマンとして期待される。酒井監督が「勝負区間」とするポイントで投入されることが見込まれる。

 前回の箱根駅伝1区3位で、宮崎と並ぶ東洋大のエース松井海斗(3年)は序盤の重要区間の3区(11・9キロ)に登録された。

エース区間の7区(17・6キロ)は馬場大翔(4年)、最長で最終の8区(19・7キロ)は薄根大河(4年)が登録された。最後の勝負どころは最上級生に託された。

 箱根駅伝予選会のハーフマラソンを走っていない期待のルーキー林柚杏(ゆうあ)、主力の迎暖人(むかえ・はると、3年)は、それぞれは1区(9・5キロ)、5区(12・4キロ)に出場予定。24日の東海大長距離競技会男子5000メートルで迎が14分8秒16で組1位、林が14分8秒48で組2位と想定タイムで走っており、フレッシュな状態の2人の走りが東洋大の鍵を握る。

 「箱根駅伝予選会の疲労が残っている選手もいますが、その中で、箱根駅伝シード校の強豪に対し、どこまで戦えるか。現在の立ち位置を知ることになります。全日本大学駅伝のシード権(8位以内)を獲得して、箱根駅伝に向かいたい」と酒井監督は表情を引き締めて話した。 箱根路で復権を目指す東洋大にとって、2年ぶりの伊勢路の戦いは試金石となる。

 3日後に迫った学生3大駅伝第2戦の全日本大学駅伝。開幕戦の出雲駅伝(12日)で18年ぶりに優勝した早大、同2位の国学院大、同4位の順大、スピードランナーがそろう中大が優勝争いの軸になる。出雲駅伝では関東最下位の11位に終わったが、箱根駅伝では最近12年間で優勝9回と抜群の強さを誇る青学大は伊勢路から巻き返しを図る。前回大会覇者で全日本大学駅伝で最多の17回優勝の駒大、駅伝巧者の創価大、帝京大も流れに乗れば上位争い、あるいは優勝争いに加わる力がある。

箱根駅伝予選会でトップ通過した東洋大、2位の中央学院大、3位の東海大など予選会組は疲労回復が鍵になる。

 東洋大の全日本大学駅伝の区間エントリーは以下の通り。

▽1区( 9・5キロ)林  柚杏(1年)

▽2区(11・1キロ)内堀  勇(3年)

▽3区(11・9キロ)松井 海斗(3年)

▽4区(11・8キロ)世利 雄太(1年)

▽5区(12・4キロ)迎  暖人(3年)

▽6区(12・8キロ)倉本 晃羽(4年)

▽7区(17・6キロ)馬場 大翔(4年)

▽8区(19・7キロ)薄根 大河(4年)

▽補欠        浜中  尊(4年)

           宮崎  優(3年)

           陳内 紫音(3年)

           小野 真和(2年)

           猿田 創汰(1年)

 全日本大学駅伝は10月7日に選手16人を登録。その中から10月29日正午までに1~8区の選手と補欠5人を登録。レース当日の11月1日の午前6時10~30分に区間登録選手と補欠登録選手を交代できる。

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