今季の学生3大駅伝第2戦、全日本大学駅伝(11月1日、名古屋市熱田神宮西門前~三重・伊勢市伊勢神宮内宮宇治橋前=8区間106・8キロ)の区間エントリー(1~8区と補欠5人)が29日正午に締め切られ、昨季の箱根駅伝王者で、全日本大学駅伝では8年ぶり3度目の優勝を狙う青学大は、学生3大駅伝開幕戦の出雲駅伝(10月12日)の1区(8キロ)で区間2位と好走した石川浩輝(2年)を序盤のスピード区間の2区(11・1キロ)に登録した。原晋監督(59)が「駅伝男」と呼び、信頼を置く石川が青学大のキーマンとなりそうだ。

出雲駅伝では1区で石川が好発進しながら、まさかの関東勢最下位の11位。原監督は「全日本大学駅伝では優勝を目指します」と巻き返しを誓う。

 青学大は、10区間217・1キロの長丁場の箱根駅伝では最近12年で9回優勝の強さを誇るが、全日本大学駅伝は7区に森田歩希、8区に梶谷瑠哉を擁した2018年を最後に栄冠から遠ざかっている。今季、箱根駅伝で節目の10度目となる優勝を最大の目標に掲げているが、その中で伊勢路制覇を狙う。

 流れを決める1区(9・5キロ)は2年連続で榲山一颯(すぎやま・いぶき、2年)が担う。昨年は区間12位ながら区間賞とは8秒差で踏ん張った。1年前の経験を生かして先陣を務める。

 2区(11・1キロ)に好調かつ安定感のある石川。序盤の重要区間の3区(11・9キロ)には学生3大駅伝デビュー戦となる松田煌希(3年)が登録された。

 昨季までの大エースだった黒田朝日(22)=現GMOインターネットグループ=の弟・然(3年)が4区(11・8キロ)。5区(12・4キロ)は主力のひとりの小河原陽琉(3年)。6区(12・8キロ)は前回、区間賞の飯田翔大(かいと、3年)が切り札として登録された。

 エース区間の7区(17・6キロ)は平松享祐(4年)、最長の最終8区(19・7キロ)は鳥井健太(4年)が登録された。終盤の長丁場は最上級生に託された。

 当日変更で投入される可能性がある補欠には、主将の中村海斗(4年)、1万メートルで27分55秒93の自己ベスト記録を持つ佐藤愛斗(3年)、期待のルーキー古川陽樹らが入った。

 9月26日の絆記録挑戦会5000メートル、9月27日のアディゼロ5Kトウキョウ・チャレンジ公認ロード5キロの2レースで計22人が13分台をマーク。原監督は「選手層は分厚くなっています」と手応えを明かす。その一方で「今季のチームは速さはあるが、強さがない」と厳しく話す。事実、出雲路では大敗した。「昨季は出雲駅伝7位の後、全日本大学駅伝で3位となり、箱根駅伝優勝につながった。今季もホップ、ステップ、ジャンプといきたい。全日本大学駅伝は大事なレースになります」と原監督は表情を引き締めて話した。

 全日本大学駅伝1週間前の25日には相模原市のキャンパス内競技場でスピード練習を行った。登録メンバーから外れた熊井渓人(4年)、佐々木大輝(3年)らが積極的に各グループの先頭を引っ張り、登録メンバーをサポート。

青学大はチーム一丸となり、全日本大学駅伝、そして、箱根駅伝に向けて走っている。

 3日後に迫った全日本大学駅伝は、出雲駅伝で18年ぶりに優勝した早大、同2位の国学院大、同4位の順大、スピードランナーがそろう中大が優勝争いの軸になる。出雲駅伝では関東最下位の11位に終わった青学大は伊勢路で巻き返しを図る。前回大会覇者で全日本大学駅伝で最多の17回優勝の駒大、駅伝巧者の創価大、帝京大も流れに乗れば上位争い、あるいは優勝争いに加わる力がある。約2週間前の箱根駅伝予選会(17日)でトップ通過した東洋大、2位の中央学院大、3位の東海大など予選会組は疲労回復が鍵になる。

 青学大の全日本大学駅伝区間登録は以下の通り。

▽1区( 9・5キロ)榲山 一颯(2年)

▽2区(11・1キロ)石川 浩輝(2年)

▽3区(11・9キロ)松田 煌希(3年)

▽4区(11・8キロ)黒田  然(3年)

▽5区(12・4キロ)小河原陽琉(3年)

▽6区(12・8キロ)飯田 翔大(3年)

▽7区(17・6キロ)平松 享祐(4年)

▽8区(19・7キロ)鳥井 健太(4年)

▽補欠        中村 海斗(4年)

           佐藤 愛斗(3年)

           神邑 亮佑(2年)

           前川竜之将(2年)

           古川 陽樹(1年)

 全日本大学駅伝は10月7日に選手16人を登録。その中から10月29日正午までに1~8区の選手と補欠5人を登録。レース当日の11月1日の午前6時10~30分に区間登録選手と補欠登録選手を交代できる。

編集部おすすめ