パンサー向井がメインパーソナリティを務めるラジオ番組。8日21日(水)のゲストは俳優の江口のりこ さん!
水曜パートナー・三田寛子さんと東京乾電池や柄本明さんとのお話や、お仕事で学んだお話、色々伺いました!

江口のりこさん上京のきっかけと、東京乾電池の話

三田:兵庫県で生まれて、そこから中学の終わりぐらいに東京に行って役者になろう、って。東京の壁って、関西にいるとすごく遠いっていうか。


江口:あります、あります。
三田:やっぱり東京!って思われたんですか?それで映画!役者!っていう?
江口:そうですね。こういう仕事をするには東京なんだな、っていう思いがありましたね。
向井:で、柄本(明)さんの元にっていう。東京乾電池を選ばれたのは?いろいろな劇団がたくさんある中で。
江口:まず憧れたのは映画だったんですね。でも映画ってどういう風にしたら出演できるかわからなかったんですよ。という時にどこか劇団というところに入ればいいんじゃないか、と思って。その時に映画観ていって、よく出演されてたのが柄本さんとかだったので。好きだったので。柄本さんのいる劇団に入れば、何かいいことあるかなと思って、それで乾電池選んで、受けたっていう感じですね。
向井:半沢直樹でも共演されてましたけど、結構柄本さんが厳しい方というか。
いろいろ教わったことはたくさんあると思いますが。柄本さんのもとで学ぶっていうのはいかがですか?
江口:今もね、私劇団員なんで今もいろいろ教えてもらってる最中なんですけど・・・怖いですよね。
向井:未だにですか?
江口:未だに怖いしなるべく共演したくない。
一同:(笑)
向井:そういうものですか?
江口:そういうもんです。嫌です。全然嫌です。
向井:そんな否定しなくても!(笑)最初は怖いものていうか。僕は吉本興業なんですけど、先輩って最初はすごい怖くて、めちゃめちゃ怒られたりとかするけど、年数重ねてくると、あの時怖かったのは、あえてそうしてたんだよ、みたいな時期がやってきて、今になったら友達まではいかないけどそういう感じになる、って事があるんですけど全くその感じは?
江口:全く距離埋まらないです。
一同:(笑)
江口:ずっと怖いままです。本当にずっと・・・ずっと怖い先輩ですね。
向井:ちゃんと怒ってくれるっていうことですか?"
江口:まあ、そうですね、怒られることもありますし、言葉では何も言わないけどなんか言いたいことあるんだろうな、と思う。
向井:お互いそういうタイプなんですね。

江口:はい。だからなんかね、いつまでたっても怖いです。

江口のりこさんは“期待しない”「これができたから良かったとか、そんな風に思えたら良い」

江口さんは“期待しない”そのきっかけは初出演の映画から

向井:今公開されている映画『もしも徳川家康が総理大臣になったら』と『ブルーピリオド』と『愛に乱暴』っていう、同じ時期に3本とかっていうこのぱっと見たらすげえ忙しいだろうなと思うんですけど、いかがですか?スケジュール的には。
江口:今公開されてるものはちょうど去年取ったものばっかりなので、だから、去年はそれだけやったってことですよね。今思うのは、「あ、そうか去年あれだけ働いたのか」って実感するっていう感じですかね。忙しいときって日々に追われていて、明日のこと、今やることぐらいしか考えてないんで。なんか・・・そうですね。
向井:あんまり先のこと先のことを考えて不安になったりとか、何か期待したり、とかっていうのはあんまりしないタイプですか?
江口:ないです、ないです。
向井:昔から?
江口:期待はもう本当にしないです。
向井:期待は全くしないですか?
江口:全くしないです。期待ってしても何もならないんだな、っていうのは、この仕事始めてすぐに学んだことかもしれないです。
向井:入るまでは期待してるものがあったりしたけど、ってことですか?
江口:やっぱり初めて映画に出させてもらって、公開されるのってすごいわくわくするじゃないですか。

で、劇場でかかって人がたくさん見に来てくれてるんだろうな、っていう。そういう思いになるじゃないですか。
向井:はい。
江口:私、自分が初めて演った映画があるんですけど、それを公開されたのが、新宿の歌舞伎町の劇場だったんですよ。観に行ったんですね、自転車で。どれだけの人が見に来に来てくれるんだろうと思って。3人ぐらいしかいなくて。あ、こんなもんか、って。本当にそう思ったんですよ。自分の中ではすごく大きな事件だけれども、世の中の人からしたら、なんてことないんだな、って。本当にそう思って。だからそれ以来自分が満足できれば良いや、って思うようになったっていうか。
スポーツとかって勝ち負けとか点数とか出たりするけど
これは出ないから、自分が今回これができたから良かったとか、何かそんな風に思えたらもう良いや、って。
向井:その境地に最初の出演の作品の映画を自分で見に行ったときにたどり着いたんですね。
江口:そうですね。最初自分が出た映画観てそう思って、でもやっぱりまた期待ってしちゃうんですよね。
向井:もっと粘りたいじゃないですか。やっぱり
江口:またね、次なんか公開されたりしたときに。
向井:次こそは!
江口:そう、次こそは。でも同じなんですよ。やっぱりね。「こんなもんか」っていうね。そんな感じなんで。
向井:期待せずに、1個1個目の前の事を、自分の満足するようにやっていこうっていう。

江口:そうですね。

江口のりこさんは“期待しない”「これができたから良かったとか、そんな風に思えたら良い」

TBSラジオ『パンサー向井の#ふらっと』より抜粋)

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