現地11月17日、今年のATPツアー最終戦「Nitto ATPファイナルズ」(イタリア・トリノ)大会4日目、グリーングループのノバク・ジョコビッチ(セルビア/世界ランク1位)は、アンドレイ・ルブレフ(ロシア/同5位)と対戦。6-3、6-2と圧倒し、10度目のベスト4入りを果たした。
【動画】世界王者ジョコビッチが見せた驚異的なディフェンス力! &マッチハイライト
ロジャー・フェデラー(スイス/同16位)と並ぶ大会6度目の優勝を狙うジョコビッチ。第1戦を勝利して迎えた第2戦は、ルブレフとの初対戦となった。
試合は、第1ゲームで、ルブレフの積極的な攻撃を前にブレークを許したが、それ以降はギアを上げてルブレフにチャンスを握らせず。直後の第2ゲームでブレークバックに成功すると、驚異的なディフェンス力を見せてルブレフのミスを引き出し、第8ゲームでブレークを奪って6-3で第1セットを先取する。続く第2セットでもピンチらしいピンチなく、ルブレフのサービスゲームを2度破ったジョコビッチ。大会10度目の決勝トーナメント進出を果たした。
「1戦目のようにまたサービスゲームを落としてしまった」と出だしのプレーに不満を示したジョコビッチだが、「第1セットを取ったことで彼にプレッシャーをかけて、安定したプレーができるようになった。彼の時間を奪い、ペースを乱すことができたね。良いパフォーマンスだったと思うよ」と振り返った。
次戦は、右ヒジの怪我により大会を棄権したステファノス・チチパス(ギリシャ/同4位)の代役として出場となったキャメロン・ノリー(イギリス/同12位)。「インディアンウェルズで優勝し、ツアーで最も安定したプレーヤーの一人。間違いなくトリノでプレーする資格がある。
一方、敗れたルブレフは焦ってプレーしてしまったと反省。ジョコビッチとの初めての対戦に「この経験を乗り越えなければならない。アンディ(マレー)やラファ(ナダル)と初めて対戦した時にも経験したが、時間がかかるもの。このような試合を何度か経験して、自分がベストプレーヤーと戦えることを実感する必要がある」と語った。
Nitto ATPファイナルズ
日程/2021年11月14日(日)~21日(日)
開催地/イタリア・トリノ:パラ・アルピツアー
賞金総額/725万ドル(約8.3億円)
ポイント/ラウンドロビン1勝:200ポイント、準決勝勝利:400ポイント、決勝勝利:500ポイント、無敗優勝:1500ポイント
サーフェス/室内ハード(グリーンセット)
試合球/ダンロップATP