3月16日、ウィンブルドンは、グランドスラム委員会の共同採択で、今年の全仏オープン(5月22日~6月5日)からすべてのグランドスラムで最終セット6-6では、10ポイントタイブレーク(2ポイント以上離して10ポイント以上を先取した選手が勝利)を採用すると発表した。
【動画】代表してウィンブルドンがSNSでルール採用を発表
「全豪オープン、全仏オープン、ウィンブルドン、USオープンを代表して、グランドスラム理事会は、すべてのグランドスラムにおいて、最終セットで6-6になった場合に10ポイントタイブレークを採用することを共同で決定したのでお知らせします」とホームページで発表したウィンブルドン。
その理由について、「WTA、ATP、ITF、そしてテニス審判団との広範囲にわたる協議を経て、グランドスラム理事会は、グランドスラムにおけるゲームのルールにさらなる一貫性を持たせ、選手とファンにとってより良い経験にしたいという強い希望に基づいて、この決定を下した。この試みは、ITFが管轄するテニスルール委員会によって承認され、予選、男子シングルス・ダブルス、女子シングルス・ダブルス、車いすテニス、ジュニアのシングルス競技すべてのグランドスラムで適用され、2022年のローランギャロス大会から開始される予定」とグランドスラムのルールに一貫性を持たせることが一つの理由だと説明している。
なお混合ダブルス、ジュニアダブルス、車いすダブルスでは、最終セットの代わりに10ポイントタイブレークが行われるとのこと。
これまで全仏オープンでは、最終セットのタイブレークが唯一ないグランドスラムだった。同じくかつてタイブレークがなかったウィンブルドンは、2019年大会から最終セット12-12となったら7ポイントのタイブレークというシステムを採用していた。そのウィンブルドンでは、2010年大会で、ジョン・イズナー(アメリカ)とニコラス・マウ(フランス)が最終セット70-68と激戦を展開。11時間5分というグランドスラム史上最も長い試合となっている。