田中は得点に直結するプレイが多い(写真はイメージ) photo/Getty Images
結果を残す浦和の田中達也
YBCルヴァンカップのプレーオフステージ第1戦で浦和レッズはヴィッセル神戸と対戦。1点を先制される苦しい展開となったが、2ゴールを奪って2-1と逆転勝利を果たし、第2戦へとつなげた。
浦和は1点ビハインドで迎えた前半ロスタイム、関根貴大が大きなサイドチェンジで右サイドの田中に展開する。田中はそのボールをワンタッチで折り返すと、最後は伊藤敦樹がゴールを決めて同点に追いついた。
このシーンで田中は、サイドチェンジに反応して右サイドを駆け上がる。関根からのボールに対してダイレクトで中に入れ、ボールは待っていた伊藤に一直線へと向かっていった。ランニングをしながら逆サイドから来たボールに対し、ワンタッチで正確なパスを供給した田中が、この得点を創出した。
彼はJリーグでもこぼれ球に詰めたりヘディングでゴールネットを揺らすなど、ワンタッチで結果を残すことができるサイドアタッカーだ。ルヴァンカップ予選第3節の横浜FC戦では、逆サイドからのクロスが流れたボールをワンタッチで中に送り杉本健勇のゴールをアシスト。今試合でも正確なクロスからのアシストでチームに貢献した。
また田中はスタメン出場した公式戦8試合で3ゴール5アシストを記録しており、チームの中でも得点に関与するシーンが非常に目立つ。戦術理解度の高さを発揮してリカルド・ロドリゲス監督のスタイルで、必要不可欠なMFへと地位を高めている。