なぜアメリカの男子サッカーは強くならなかったのか アメフトな...の画像はこちら >>

アメリカ代表は2026W杯でフィーバーを起こせるか photo/Getty Images

お金の部分は日本にも当てはまるか

アメリカは五輪でも多くの競技でメダルを獲得してきたスポーツ大国ではあるが、男子サッカーだけは世界の頂点に届かずにいる。迫る2026W杯はホスト国ではあるが、開幕前の評価はそれほど高くない。

アメリカの上位進出を予想する人は少数だろう。

なぜアメリカの男子サッカーは強くならないのか。徐々に成長はしているものの、『Forbes』は欧州や南米の強豪国とは育成面に違いがあると指摘する。

「アメリカには強豪国となるために必要な人口や資源、サッカー文化もある。しかし、若手の才能を最大限引き出すシステム設計が必要になる。他の国々ではプロクラブがユースアカデミーに資金を出し、労働階級のコミュニティで積極的にスカウト活動を行うのに対し、アメリカでは家族が月会費から遠征費、コーチング費用、大会参加費用など年間数千ドルを費やすこともしばしばだ。世界的にサッカーは最も身近なスポーツとして知られているが、アメリカでは中流や上流階級のスポーツとなっている。低所得者層の子供たちは、エリート育成の道に進む前に排除されてしまう恐れがあるのだ」

「そしてこのシステムは保護者の満足度を優先することにも繋がる。多くのクラブが家族からの会費に依存しているため、実力主義に基づく環境作りよりも会費を支払ってくれる参加者を維持することに重きを置いてしまう」

お金の部分に関しては、日本のスポーツ業界にも当てはまるところだろうか。アメリカの場合はプロリーグの環境整備が遅れたのも1つの原因で、アメリカ男子サッカー界は欧州トップと差をつけられてしまった。最近はMLSの発展もあって若いうちに欧州トップクラブへステップアップする選手も増えてきたが、同メディアはまだまだ子供を育成するクラブ数が少ないと指摘している。

また、アメリカはサッカーだけの国ではない。
絶大な人気を誇るアメフト、バスケット、野球などとの人材獲得競争があり、国内ではアメフトやバスケ、野球選手の方が稼げる実情がある。今回の2026W杯が人気爆発への一歩になれば理想的だが、アメリカにサッカー文化は根付くだろうか。

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