東急電鉄は、田園都市線の5000系電車のリニューアル計画の実施時期を見直します。どのような背景があるのでしょうか。
同社は昨年5月、登場から約20年が経過した田園都市線の5000系や東横線の5050系、目黒線の3000系・5080系の内外装を一新するリニューアル計画を発表しています。
5000系は現在、東急のコーポレートカラーである赤帯に加え、路線カラーである緑の帯を配した車体カラーとなっています。リニューアルでは、緑の路線カラーをイメージしたグラデーションのラインを取り入れた新たな外装となります。
車内は既に最新の2020系に準じたインテリアデザインを採用している車両を除き、壁や床、座席が一新される予定です。
5000系のリニューアル車両は、2026年春から順次営業運転を開始する予定でしたが、現在もリニューアル車は登場していません。今年度の設備投資計画では「目黒線・東横線・東急新横浜線所属車両のリニューアル」が盛り込まれた一方、田園都市線所属車両のリニューアルに関する記載はありませんでした。
この背景について東急電鉄は「梶が谷駅構内における列車衝突事故で損傷した車両の復旧を優先させるため、田園都市線所属車両のリニューアル時期の見直しを実施している」と話します。その上で、「リニューアルは実施するものの、時期については未定」としています。
田園都市線では昨年10月5日、上り各駅停車が回送列車に衝突し、回送列車の一部車両が脱線する事故が発生しました。5000系5101編成と2020系2135編成の2編成が損傷。これにより、5000系は1両(渋谷方先頭車)、2020系は3両(渋谷方先頭車と中間車)が損傷し、編成全体が使用できない状態となっています。
2026年3月のダイヤ改正では、車両不足による減便も実施されており、リニューアル工事で車両を長期間離脱させることが難しい状況となっています。
今後、2027年度までに2020系23両(10両×2編成と損傷した2020系2135編成に組み込む3両)が代替として新造され、車両不足は解消される見通し。なお、2020系2135編成は復旧後、予備車となる予定です。

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