「よく男子を注意するメガネをかけた学級委員が…」“DV・ヒモ夫”を施設に招き、娘の首を絞め殺人容疑で逮捕された母(30)の評判「マジメな合唱部、留学経験のあるカメラ女子」≪福岡2児死亡≫
「よく男子を注意するメガネをかけた学級委員が…」“DV・ヒモ夫”を施設に招き、娘の首を絞め殺人容疑で逮捕された母(30)の評判「マジメな合唱部、留学経験のあるカメラ女子」≪福岡2児死亡≫

福岡県の母子生活支援施設で、幼い娘2人が死亡した事件。福岡県警は今月22日、施設で共に生活していた長女(4)への殺人容疑で、母親でパート従業員の水沼南帆子容疑者(30)を逮捕した。

水沼容疑者は内縁の夫によるDVに悩み、4年前に施設に入所。ところが、現場の居室には、立ち入りが禁じられていた内縁の夫が3年以上にわたって潜伏していたことも判明している。水沼容疑者はなぜ凶行へ手を染めたのか。地元の同級生も「あの真面目な子が…」とショックを受けていた。

水沼容疑者は学級委員も務めていた長女で

「なおちゃんは明るくて正義感の強いまとめ役的な存在だったんです。今回の事件なんて、本当になおちゃんなのか未だに信じられません」

水沼容疑者の学生時代を知る同級生は事件に驚いていた。

福岡県警の発表によると、水沼容疑者は3月10日午前8時30分ごろ、福岡県嘉麻市漆生の施設居室において、実子である水沼二彩(にいろ)さん(当時4歳)を殺害した疑いがもたれている。

水沼容疑者は殺意を持って二彩さんの頸部を電気コードで絞め付けたうえ、さらに頸部を刃物で切り付けるなどし、窒息により殺害したとされる。

県警は同日、施設内で二彩さんと、次女(当時3歳)が死亡しているのを発見。水沼容疑者も負傷していたことから、県警は「無理心中を偽装した可能性がある」とみて慎重に捜査を進めていた。その後、水沼容疑者の快復を待って事情を聴いたところ、殺害を認める供述が得られたため、4月22日の逮捕に至ったという。

水沼容疑者は、内縁の夫である清水晃輝(こうき)容疑者(33)からの家庭内暴力(DV)被害をきっかけに、2022年9月からこの施設に避難し、生活を始めていた。1LDKで42平米の間取りの空間だった。

しかし、その後に清水容疑者が施設内の居室に侵入し、約3年間にわたる家族との「隠れ同居」が続いていたとされる。

水沼容疑者は1995年に栃木県芳賀郡で育った。芳賀郡は宇都宮市のすぐ右隣に位置する。水沼容疑者と小~中学校が同じだったという男性はこう証言する。

「明るい子で、小学生時代は学級委員も務めていました。3人きょうだいの長女で、絵がうまかった印象があります。男子が悪ふざけをすると『そういうことはやっちゃダメだよ』とはっきり言える正義感の強い子でした」

男子に「うるさいよ」「ちゃんと静かにして」と注意するタイプ

中学は地元の公立中学校に進学。部活はアート部に所属していたという。

「中学校に入って、アート部に所属。何度か絵のコンクールで受賞し、生徒の前で表彰されていました。大人しすぎるわけでもないけど、クラスのまとめ役。

正義感も強くて、仲のいい人からは『なおちゃん』と呼ばれていたね。成績も中の上以上にはランクインしていました。

成人式で再会した際も、「特に病んでいるような感じはなく、健康的な様子だった。福岡にいたことも、事件を知るまで分からなかった」(同前)

水沼容疑者を知る同級生の保護者は、「本当に明るい子だなという印象でした。男の子にも分け隔てなく話しかけるような子で、ちゃんと挨拶もする、礼儀のある子でした」と明かす。

中学卒業後、県内の県立高校へ進学し、顧問の先生からのオファーを受け、合唱部に所属したという。アルトパートを担当した。中学から高校、そして同じ短大にも通った同級生は、水沼容疑者についてこう語った。

「真面目で、しっかりしている子だった。生徒会も入るリーダータイプ。掃除中に男子が騒いでいたりすると、『うるさいよ』『ちゃんと静かにして』と注意する、物事をはっきり言うタイプです。でも直接言っちゃうから、一部の男子からは『うるさい』と嫌な見方をされていたかも。『その言い方はどうなのかな』と思う面もありました。

アルバイトも一時期は一緒で、無断欠勤もせず他の人のサポートもできる、面倒見のよい『お姉さんやお母さん』のような子でした。

精神年齢は高かったと思う。

よくボカロ(ボーカロイド)曲を聞いていた印象です。海外への関心が強いのか、国を擬人化したアニメが好きで、キャラクターの話で盛り上がっていました。彼氏がいたとかは聞いていませんが、10年近く前の投稿で、彼女のSNSには同じ高校出身の男性と肩を並べている写真が投稿されていました」

中学、高校共に留学経験があり、卒業は一年ほど遅れた。日本に帰国後、県内にある私立の短期大学へ進学、専攻は「幼児教育」だったという。

前出の同級生は「保育士とか幼稚園の先生とか、そういう職に就く学部に進学した。だから、そのまま卒業してそういう職に就いたのかなとも思う」と語る。

高いミラーレスカメラを買って、写真撮影を楽しんでいた

水沼容疑者と社会人になって知り合ったという男性は、水沼容疑者の印象をこう話す。

「写真が好きなんだなというのが第一印象でした。高いミラーレスカメラを買って、写真撮影を楽しんでいた印象。市内のカメラ店が年に数回行うイベントによく参加しており、市内のカフェを巡りながら撮影を楽しんでいたと聞いています。性格も明るく、イベントの参加者と親しく話していた印象です」

いっぽう水沼容疑者の親族は事件にショックを受け、こう話すのみだった。

「こちらもいろいろ傷ついているというか、かなりショックを受けています。報道されている以上のことは、私たちも分からない状態です」

母子を守るはずの母子生活支援施設でなぜ事件は起きたのか――。関係者は、当時の管理体制についてこう述べる。

「外部からの侵入というのはあってはいけないものです。これまでに第三者の人と同居するというケースがあったのかという点については、そういった事実は確認できておりません。現在は検証委員という形で事実確認をしている最中です」

福岡県庁こども福祉課の担当者も、施設の規定を強調する。

「防犯カメラや非常通報装置などは、設置されております。不審者がいれば通報するための危機管理マニュアルも作成されています。

基本的には、職員以外の中学生以上の男性は入室禁止になっており、親族や知人であっても許可なく入室はできません。今回の件に関しては想定していない状況でした」

福岡県警は、水沼容疑者が清水容疑者との不和などで追い詰められた結果、無理心中を画策した可能性があるとみて、次女の死亡経緯についても詳しく調べている。

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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班

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