猫の聴覚は五感の中で最も発達しており、非常に小さな音でも聞き取れるほど敏感です。しかし、綺麗好きとして知られる猫も、耳の中までは自分でお手入れすることができません。
そこで今回は、猫の耳を健康に保つための耳掃除のやり方や頻度、猫に嫌がられないコツについて詳しく紹介していきます!
目次
そもそも猫の耳掃除はどんなときに必要なの?

猫によっても差がありますが、通常健康な猫であれば掃除が必要なほど耳が汚れることはありません。つまり、基本的には猫に耳掃除は必要ないということです。
しかし、次のような場合は飼い主さんによるケアが必要です!
- 体質的に耳垢が溜まりやすい猫
- たれ耳の猫(スコティッシュフォールドなど)
- よく耳を掻いている
耳垢は体から出る老廃物の一種ですが、体質によっては耳垢が出やすい猫もいます。
特に、スコティッシュフォールドなど耳が垂れている猫は、耳の入り口が塞がっているため一般的な猫より耳垢が溜まりやすいのです。
また、頻繁に頭を振ったり、後ろ足で耳を掻いたりしている場合は、耳に炎症が起きているかもしれないので注意しましょう。
このような場合は、耳の健康状態をチェックして必要に応じて耳掃除をしてあげてくださいね!
【動画あり】猫の耳掃除はどこまで行う?正しいやり方や頻度は?
では、自宅で簡単にできる猫の耳掃除のやり方を見ていきましょう!
まず初めに、専用の洗浄液とコットンを用意します。洗浄液は簡単に手に入りますが、持っていなければペット用のウェットティッシュでも構いません。
- コットンに洗浄液を含ませて見える範囲の汚れを拭き取る。
- 洗浄液を耳に直接2~3滴入れる。
- 耳の根元をよく揉んで汚れを浮かせる。
- 溢れた液をコットンで拭き取る。
こちらが耳掃除の基本的な手順ですが、汚れがひどくなければ見える範囲の汚れを拭き取るだけでも十分です。
猫の耳は複雑な構造をしており、無理に掃除すると汚れを奥まで押し込めてしまう可能性があるため、耳の中の掃除は動物病院やトリミングサロンにお任せしましょう!
自宅での耳掃除は、多くても2~3週間に1回、たれ耳の猫では週に1回程度が目安です。頻繁にやり過ぎると、かえって炎症を起こすこともあるので気を付けてくださいね!
耳垢が黒いと要注意!耳掃除で猫の健康状態をチェックしよう!
| 病名 | 症状 | 治療費 (1回あたり) |
治療期間 |
|---|---|---|---|
| ①外耳炎 |
耳垢の量が増える 耳を痒がる 耳のにおいがきつい 耳垢がベタベタしている 耳が赤く腫れる |
2,000円~3,000円 | 2~3週間 |
| ②中耳炎 |
耳を痒がる 耳のにおいがきつい 耳垢の量が増える 耳垢がベタベタしている 足元がふらつく |
3,000円~4,000円 | 1~2ヶ月 |
| ③耳ダニ |
耳を痒がる 耳垢がカサカサしている 耳垢が黒い |
3,000円~4,000円 | 1~2ヶ月 |
| ④耳血腫 |
耳を痒がる 耳のにおいがきつい 耳たぶが赤い 耳垢に血が混じっている |
10,000円~15,000円 | 2~3週間 |
耳掃除では、耳垢の状態から猫の健康状態をチェックすることができます。
正常な猫の耳垢は、茶色でやや湿っており若干の粘り気があります。また、耳の中はほとんど無臭なのが普通です。
しかし、耳垢の量や色、においに異常があれば上記のような病気にかかっている可能性があるので注意しましょう!
耳垢の状態から考えられる病気①:外耳炎

- 耳垢の量が増える
- 耳を痒がる
- 耳のにおいがきつい
- 耳垢がベタベタしている
- 耳が赤く腫れる
細菌やウイルス、アレルギー、異物混入などが原因で、耳の「外耳」と呼ばれる部分に炎症が起こることを外耳炎と言います。
上記のような症状が出ていれば、耳掃除をやめて病院に連れていき原因を特定しましょう。
治療法としては、抗生剤の投与や寄生虫の駆除が中心になります。また、かゆみや炎症がひどい場合はステロイドを使用することもあります。
治療費は1回2,000円~3,000円程度で、2~3週間で症状が良くなることがほとんどです。
耳垢の状態から考えられる病気②:中耳炎

- 耳を痒がる
- 耳のにおいがきつい
- 耳垢の量が増える
- 耳垢がベタベタしている
- 足元がふらつく
細菌やウイルス、異物の詰まりなどが原因で、外耳より奥にある「中耳」と呼ばれる部分に炎症が起こることを中耳炎と言います。
症状は外耳炎とよく似ていますが、平衡感覚を維持する器官が影響を受けると、足元がふらつく、うまく歩けないなどの症状が出ることもあります。
中耳炎では、治療の一環として耳掃除や耳の洗浄を行うこともありますが、鼓膜を傷つける恐れがあるので病院に任せしましょう。
治療費は1回3,000円〜4,000円程度ですが、症状がひどい場合は複数回の通院や、レントゲンや注射などの処置が必要になることもあります。
耳垢の状態から考えられる病気③:耳ダニ(耳疥癬)

- 耳を痒がる
- 耳垢がカサカサしている
- 耳垢が黒い
耳の中でダニが繁殖した状態のことを「耳ダニ」または「耳疥癬」と言います。
耳に寄生するのは、主にミミヒゼンダニと呼ばれる小さなダニで、一般的なダニと違って耳にしか寄生しないのが特徴です。
耳の中にダニの排泄物が溜まって、痒がる仕草やカサカサした黒い耳垢などの症状が出ます。
治療費は1回3,000円〜4,000円程度、完治には1ヶ月〜2ヶ月かかると言われており、数回の通院と点鼻薬、注射、内服薬による治療が必要です。
耳垢の状態から考えられる病気④:耳血腫

- 耳を痒がる
- 耳のにおいがきつい
- 耳たぶが赤い
- 耳垢に血が混じっている
耳血腫とは、いわゆる「猫耳」と呼ばれる三角形の耳たぶの部分に内出血が起こり、そこに血が溜まった状態のことです。
詳しい原因は解明されていませんが、かゆみで耳を掻くなど刺激が加わることが関係していると言われています。
耳を痒がる、頭を振るなどの症状が見られたら、血腫ができる前に病院に行きましょう。
血腫の切除や中の液体を抜く処置、術後の抗生剤などの治療に最大15,000円程度かかることがあります。
嫌がる猫&暴れる猫は病院で耳掃除してもらおう!

愛猫に耳掃除をしようとしても、嫌がって大暴れされるとなかなか難しいですよね…。
しかし、耳掃除を嫌がるということは、耳に触れられたくない弱みを抱えているという可能性もあります。
見た目に異常はなくても、頻繁に耳を痒がるなどいつもと様子が違ったら病院で診てもらいましょう。
また、定期的にトリミングサロンに預けているなら、シャンプーやカットのついでに耳掃除をお願いすることもできます。
ただし!汚れがひどい場合は、専用の薬剤を使った本格的な耳掃除が必要なので、動物病院に依頼する方が安心できるでしょう。一般的には、500円~1,000円程度で両耳を掃除してくれますよ!
猫は聴覚は五感の中で最も敏感と言われており、猫にとって大切な器官です。
綺麗好きな猫も、耳の中までは自分で掃除することができないので、飼い主さんが定期的に健康状態をチェックしてあげましょう!



















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