突然ですが、左右の目の色が違う「オッドアイ」の猫を見かけたことはありますか?
宝石のような瞳の神秘的な見た目の猫ちゃんですが、とても珍しいことから幸運の猫とも言われています。
しかしその一方で、オッドアイの猫は短命で障害を持って生まれることもあります。
そこで今回は、オッドアイの猫について生まれる確率や寿命、購入方法や性格などを徹底的にまとめてみました!
目次
【画像で紹介】幸運を呼ぶオッドアイの猫とは?
毛の色も目の色も正反対なオッドアイの2匹! pic.twitter.com/nM2D1ddcov
— 猫!ネコ!ねこ画像!!! (@R8yUqjECQj7Ko4Y) 2018年7月11日
実家のアキラ。オッドアイです。たまにしか会えないけど大好きだよ! pic.twitter.com/5Gh2zOwKZh
— 猫画像BOT (@PBC_tnk) 2018年7月5日
『猫は抱くもの』観たいんだけど、観たらこれ以上むぎを好きになってやばいことになりそう…むぎが人間に見えてきそう…でも人間になるより猫のままのほうがかわいいし…でもむぎが人間になったらオッドアイで絶対イケメンだし…
ってことを仕事が暇すぎて一日中考えてました。やばい#むぎさん pic.twitter.com/JRSoPyKXu2
— むぎちの (@mugiiiii1001) 2018年7月11日
オッドアイとは、黒目の周りにある「虹彩」が左右で異なる色をした状態のことです。
犬や人間にも起こりうる現象ですが、とりわけ猫はオッドアイが生まれる確率が高いと言われています。
とはいえ、オッドアイ自体がとても珍しいことなので、海外では「幸運を呼ぶ猫」と言われ招き猫のような縁起物として親しまれています。
また、猫のオッドアイは左右どちらかの瞳が青色で、もう片方が黄色、茶色、緑色、橙色をしているのが普通です。
中でも「黄色+灰色or青色」の組み合わせは、日本では「金目銀目(きんめぎんめ)」と呼ばれ、古くから縁起物として重宝されてきました。
しかし医学的には、オッドアイは虹彩の異常であり、青色の瞳をした側の聴覚に生まれつき障害がある猫もいます。
障害の発生率は3割~4割程度ですが、一般的な猫に比べるとかなり高い割合だと言えるでしょう。
オッドアイの子猫が生まれる原因や確率は?白猫に多いって本当?
猫のオッドアイは、先天性のものと後天性のものがあります。つまり、生まれつきオッドアイの猫と、生まれてからオッドアイになった猫がいるということです。
生まれつきのオッドアイは、遺伝子の突然変異によるものが多いと言われていますが、真相はまだ解明されていません。
品種に関わらずどの猫にも起こりうることですが、特に白猫の発生率が高く、全体の約25%がオッドアイとして生まれると言われています。なんだか不思議ですよね。
白猫にオッドアイが多いのは、白猫が持つ「毛を白くする」遺伝子が関係していると言われています。
この遺伝子は、他の遺伝子よりも優性に働くので、例えば白猫と黒猫から生まれる子猫は白猫の確率が高くなります。
また、白猫の遺伝子は色素を作り出す「メラノサイト」の働きを抑える性質があり、その働きが瞳にも影響すると虹彩の色素が薄くなりオッドアイになるという仕組みです。
白猫の約4匹に1匹はオッドアイという計算ですが、そもそも白猫が生まれる確率は全体の約5%ですから、そう考えるとやっぱり出会えたらラッキーですね!
後天性のオッドアイは、交通事故や猫同士の喧嘩など外傷によるものが多いと言われています。
オッドアイの猫の寿命や、短命で病気になりやすいと言われる理由は?
オッドアイの猫の神秘的な見た目に魅了される人は多いのですが、遺伝子に異常があるため普通の猫に比べて身体が弱い猫もいます。
こちらでは、オッドアイの猫の寿命や病気・障害の可能性についてまとめてみました!
オッドアイの猫の寿命はどれぐらい?
猫の平均寿命 | オッドアイの猫の寿命 |
---|---|
15年 | 12~13年 |
オッドアイでも普通の猫より長生きする猫もいるので、オッドアイ=短命であるとは言い切れません。
しかし全体で見ると、オッドアイの猫は普通の猫より少し寿命が短くなる傾向があるようです。
正確なデータはありませんが、猫の平均寿命が約15歳ですから、オッドアイの猫の寿命はそれより1~2年短くなると予想されます。
また白猫の場合は、自然界では目立つので外敵から狙われやすいという弱点があります。
室内飼いなら問題ないのですが、普通の猫より危険に遭遇しやすいというのも短命と言われる理由のひとつです。
病気や障害のリスクがあると言われる理由は?
オッドアイの猫は、全体の3割~4割が青色の瞳をした側の聴覚に障害を持って生まれます。
これは普通の猫より色素細胞が少ないことが関係していると言われており、他にも紫外線に弱い、皮膚がんになりやすいといったリスクがあると言われています。
五感の中で最も敏感な聴覚にハンディキャップがあると、特に自然界で生きるのは非常に困難です。
しかし逆の考え方をすれば、責任を持って育ててあげられるなら、室内飼いのペットとしては最適だと言えるでしょう。
買うなら里親?ブリーダー?ペットショップ?オッドアイの値段は!
入手経路 | 価格 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|
ブリーダー | 5万円~40万円 | 飼育環境を見られる 社会性に長けている |
悪質なブリーダーもいる 価格が高い |
里親になる | 0円 | 生体代がかからない 殺処分される命を救える |
里親との相性をみる 審査がある |
オッドアイの猫を飼うには、ブリーダーからの購入、もしくは里親として譲ってもらう方法があります。
それぞれ価格相場やメリット・デメリットについてまとめてみました!
オッドアイの猫の入手経路①:ブリーダー
ブリーダーから購入する場合は、猫の品種にもよりますが5万円~40万円程度が相場です。
オッドアイの猫は希少性が高いのですが、プレミアがつくようなことはなく、一般的な猫と同じように品種によって価格差が生まれます。
ブリーダーから購入するメリットは、猫の特徴や普段の飼育環境を直接聞けることです。また、他の猫と一緒に生活しているので、多頭飼いにも向いています。
しかし中には、劣悪な環境で飼育したり、病歴を隠して販売するなど悪質なブリーダーもいるので注意が必要です!
遠方であってもなるべく現地に出向いて、飼育環境や他の猫の様子、ブリーダーの人柄などを全て考慮したうえで決めるようにしましょう。
オッドアイの猫の入手経路②:里親になる
購入以外の入手経路としては、事情があって飼えなくなった猫や生まれた子猫の里親になるという方法もあります。
ペットのおうち、ネコジルシ、ジモティーなど、里親募集のWebサイトで「オッドアイ」と検索すれば出てきます。
里親のメリットは、何と言っても費用がかからないところです。しかも、保護猫の場合は殺処分される予定だった命を救えることにもなります。
ただ、里親になるには前の飼い主さんとの相性も非常に重要です。場合によっては、譲渡後も定期的な面会を希望する人もいるので、譲り受けて終わりという訳にはいきません。
しかし、全国から募集があるのでオッドアイの猫に出会える確率としては最も高いです。もし気に入った猫がいれば、問い合わせてみましょう!
普通の猫とは違うの?オッドアイの性格は!
オッドアイだからと言って、特に他の猫と比べて特徴的な性格をしている訳ではありません。
ただ、聴覚障害を持って生まれた猫に関しては、ハンディがあるため通常より警戒心が強い傾向にあります。
そのため、新しい環境に馴染むのが遅かったり、他の猫に対して威嚇行動が多くなることも。
しかしそれは、弱みを抱えた猫の性格であって、オッドアイとは関係ないと言われています。人間と同じで猫もそれぞれ性格が違うので、おとなしい、わんぱく、甘えん坊など様々です。
猫の性格に希望があるなら、ブリーダーや里親から普段の様子を聞いてみるのがおすすめですよ!
オッドアイの吸い込まれそうな瞳は何とも魅力的ですが、実際には病気や障害になるリスクが他の猫より高いのも事実です。
しかし、リスクを理解したうえで責任を持って飼うのであれば、周りに自慢できちゃう自慢の家族になってくれるでしょう。
もし道端でオッドアイの猫を見かけたら、何か良いことが起こるかもしれませんよ!