猫の皮膚や被毛を健康に保つためには、定期的なブラッシングが欠かせません。
しかし、中には怖がって逃げてしまったり、嫌がって噛みついたりとなかなかブラッシングができずに困っている飼い主さんも多いのではないでしょうか?
また、ブラッシングさせてくれたとしても頻度やブラシの選択を間違えると、かえって愛猫の皮膚を傷つけてしまうこともあります。
そこで今回は、猫が喜ぶ正しいブラッシングのやり方やブラシの選び方、嫌がる猫にブラッシングを好きになってもらう方法を詳しくまとめてみました!
それでは早速見ていきましょう♪
目次
そのやり方間違っているかも!猫がブラッシングを嫌がる理由は?
綺麗好きなことで知られる猫は、さぞかしブラッシングも喜ぶと思いきや、激しく拒否することも…。元々触られるのが苦手な猫もいますが、他にも次のような理由が考えられます。
- 飼い主さんとの信頼関係が築けていない
- ブラッシングのやり方が間違っている
- 嫌な経験がトラウマとなっている
1.飼い主さんとの信頼関係が築けていない

愛猫がブラッシングを嫌がるのは、まだ飼い主さんとの信頼関係が結べていないからかもしれません。
まだ家族に迎え入れてから日が浅いなど、猫に警戒心が残っているうちはブラッシングも嫌がります。
目安としては、ブラッシングする前に撫でてみて嫌がらないようなら、ある程度信頼関係を築けているので問題ないでしょう。
ただし、成猫になってから一緒に暮らすことになったのであれば、まだ人との共同生活に慣れていない可能性もあります。
子猫より少し時間がかかるかもしれませんが、まずは頭だけなど愛猫のペースに合わせて徐々に慣れさせてあげてくださいね!
2.ブラッシングのやり方が間違っている

撫でられるのは好きなのにブラッシングは嫌がるようなら、ブラッシングのやり方が間違っているのかもしれません。
例えばブラッシングの力加減。飼い主さんにとっては優しくしているつもりでも、猫にとっては痛いと感じている場合があります。
また、ブラシが猫に合っていないということも考えられます。猫の被毛には短毛・長毛とありますが、毛の長さに応じたブラシ使わないと痛みや脱毛の原因になることも…。
それに、猫の場合は人間と違って、頭からシッポの先まで全身をブラッシングしますよね。当然、皮膚が分厚く硬い部分もあれば、皮膚が薄くデリケートな部分も存在します。
そういったことを考えずにブラッシングしてしまうと、猫にとっては不快でしかありません。まずは基本的なブラッシングのやり方や使用する道具から改めて見直してみましょう!
3.嫌な経験がトラウマとなっている

猫のブラッシング中に嫌な出来事が起こってしまうと、トラウマとなってブラッシング嫌いになってしまうことがあります。
考えられる理由としては、痛かった、嫌な部分に触られたなど直接的なものから、ブラッシング中の大きな物音などが原因となる場合もあります。
ただ、一度拒否反応を示すようになった猫の心をほぐすのはなかなか困難です。
そんな時は絶対に無理強いしてはいけません!最初は猫が嫌がらない部分のみ、短時間から始めてみましょう。
ブラッシングは怖くないとわかってもらうことが大事なので、毛を整えるというよりはブラシで軽く触れるだけでいいのです。
焦らずにじっくりとかまえて、猫の様子を見ながら少しずつ時間を増やしていけば、ブラッシングに対するトラウマも少しずつ消えていきますよ!
どんな猫でもブラッシングが好きになる3つのコツ!正しいやり方を徹底解説!
ブラッシングは猫にとって嬉しい効果が沢山ありますが、その前にまずは猫にブラッシングを好きになってもらわないと意味がありません!
ですので、最初に正しいブラッシングのポイントをおさえておくことが大切です。猫にストレスを与えないためには、次の3つのポイントに気をつけてブラッシングしてあげましょう。
- ブラシをかける方向は毛の流れに合わせる
- 猫が触られて嬉しい部分からブラッシングする
- 猫がリラックスしている時が狙い目
1.ブラシをかける方向は毛の流れに合わせる

| 部位 | 毛の流れ |
|---|---|
| 背中 | 頭⇒シッポ |
| 側面 | 背中⇒お腹 |
| 手足 | 前足⇒後ろ足 |
| 尻尾 | 付け根⇒先端 |
| 腹部 | 外側⇒中心 |
| 顔 | 鼻⇒顔の外側 |
猫のブラッシングは、毛の流れに沿って行うのが正解です。基本的には中心から外側に向かってとかしていきますが、お腹だけは外側から内側に向かって優しくブラッシングしましょう。
これを頭に置いておけば、もつれた毛を引っこ抜くなど猫が不快に感じることも減るうえに、ツヤのある綺麗な毛を維持することができますよ!
2.猫が触られて嬉しい部分からブラッシングする!
猫は撫でられて嬉しい部位とそうでない部位があるので、ブラッシングは猫が触られ慣れている部位から始めるのがポイントです!
以下の通り、猫が触られて嬉しい部位から順番に進めていきましょう。
猫は自分でも舌を使って全身のグルーミングを行いますが、頭のてっぺんや首周り、背中の一部は、どんな体勢を取っても舌が届きません。
そんなところを適度な力でブラッシングしてあげると「そこそこ!」と猫は喜んでくれます!
ただ、お尻やお腹は触られるのを嫌がる猫も多いので、反応を伺いながら他の部分より優しく触れてあげましょう。
嫌がるようなら無理強いはせず、最初はできる範囲から進めて、猫が慣れてきたら少しずつ範囲を広げていくのがおすすめですよ。
3.猫がリラックスしている時が狙い目
どんなにブラッシング好きな猫でも活動的な時は、おとなしくブラッシングさせてくれません。猫がブラッシングに慣れるまでは、人間の都合より猫の都合を優先しましょう。
ブラッシングに最適なのは、ご飯を食べ終わってまったりしている時や、お気に入りの場所でくつろいでいる時。猫の様子を伺って嫌がらないようなら、チャレンジしてみてくださいね!
毎日はやりすぎ?猫のブラッシングの正しい頻度や回数は?
| 毛の長さ | 最適なブラッシングの頻度 |
|---|---|
| 短毛 | 週1〜2回 |
| 長毛 | 毎日 |
ブラッシングの最適な頻度は、毛の長さによっても変わってきます。
短毛種の場合は週に1〜2回のブラッシングで十分ですが、長毛種の猫は毛がもつれやすいので基本的に毎日ブラッシングが必要です!
ただし、毎年3月と11月に訪れる「換毛期」には、毛が生え変わるためいつも以上に抜け毛がひどくなります。そのため、毛の長さに関わらず毎日ブラッシングしてあげましょう。
また、ブラッシングのやりすぎは脱毛や皮膚が炎症を起こす原因にもなるので、愛猫の毛の長さにあった頻度を選んであげてくださいね!
最近は手袋タイプが人気!猫のブラッシングにおすすめのブラシまとめ!
| 脱毛効果 | 毛並み整え効果 | お手入れのしやすさ | |
|---|---|---|---|
| 獣毛ブラシ | ![]() |
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| コーム | ![]() |
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| ピンブラシ | ![]() |
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| 抜け毛ブラシ | ![]() |
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| ラバーブラシ | ![]() |
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| スリッカーブラシ | ![]() |
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力加減やブラシを動かす方向と同じくらい大事なのが、ブラシ選びです!
せっかく正しいやり方でブラッシングしても、ブラシ選びを間違えているとブラッシングの効果が全くなくなってしまいます。
上記のとおり、ブラシごとの特徴を理解すれば、愛猫にぴったりのブラシがわかってくるはず!
そこで、6タイプのブラシそれぞれの特徴や、長毛種・短毛種のどちらに適しているかを紹介していきますね。
獣毛ブラシ

| 脱毛効果 | 毛並み整え効果 | お手入れのしやすさ |
|---|---|---|
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獣毛ブラシとは、豚やイノシシなど動物の毛を使用した天然素材のブラシです。自然の油分を含んでいるので、猫の毛を整えるだけでなく、美しくツヤを出す効果も期待できます。
ただ、脱毛効果はさほど高くないのと、ブラシの毛が密集しているのでお手入れはやや大変です。
また、毛の硬さだけでもバリエーションが豊富なので、短毛にはソフト、長毛にはハードと使い分けることでちょうどいい力加減でブラッシングできますよ!
コーム

| 脱毛効果 | 毛並み整え効果 | お手入れのしやすさ |
|---|---|---|
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コームとは一列に歯が並んだ形の櫛(くし)の事を言います。しっかりとした金属素材のものが多く、長毛種のからみ合った毛をかき分けてほぐしやすくしてくれます。
短毛種ならブラッシングの仕上げとして使用すれば、細かな抜け毛をすき取ることができて便利です。また、歯が一列に並んでいるので、ブラシに比べてお手入れしやすいですよ!
ピンブラシ

| 脱毛効果 | 毛並み整え効果 | お手入れのしやすさ |
|---|---|---|
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しっかりしたピンがゆるやかな放射線状に植え込まれているタイプのブラシ。長くからまりやすい猫の毛をざっくりとほぐすのに向いています。
脱毛というよりは全体の毛流れを整える効果が高いので、ブラッシングの最初に使うのがおすすめですよ!
抜け毛ブラシ

| 脱毛効果 | 毛並み整え効果 | お手入れのしやすさ |
|---|---|---|
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抜け毛ブラシとは、文字通り脱毛効果がとても高いブラシのことです。巷では「ファーミネーター」と呼ばれる抜け毛ブラシが有名で、毛の長さに合わせて最適なブラシを選べます。
また、ブラシの先端に挟まった抜け毛は簡単に取れるので換毛期にも最適です!
ただし、もつれた箇所などを無理にとかそうとすると脱毛の原因になるので、長毛猫の場合は最初にピンブラシなど粗めのブラシで毛並みを整えてから抜け毛ブラシを使用してくださいね!
ラバーブラシ

| 脱毛効果 | 毛並み整え効果 | お手入れのしやすさ |
|---|---|---|
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ラバーブラシは、猫の体への当たりが柔らかな樹脂やゴムからできています。コームの歯に当たる突起部分が太く、先端は丸みがあるので毛の短い猫にも安心して使用できます!
最近では、手袋(グローブ)タイプのラバーブラシが人気で、ブラッシング嫌いな猫でも警戒せずにケアできると評判です。
ただ、毛のツヤ出し効果は薄いので、最初にラバーブラシで抜け毛をごっそり取り除いてからブラシやコームでとかすのがおすすめすよ!
スリッカーブラシ

| 脱毛効果 | 毛並み整え効果 | お手入れのしやすさ |
|---|---|---|
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スリッカーブラシは、ベース部分が横に広く細いピンが密集しているのが特徴です。柄を縦にひいて使うので力をかけやすく、からまった毛をほぐすのを得意としています。
短毛種にはあまり使う機会がありませんが、長毛種で毛玉が固まりとなりやすい猫にはかなり重宝します。ピンブラシと同様、ブラッシングの最初に使うと毛流れが整いますよ!
愛猫が慣れてきたらブラッシングスプレーを併用するのがおすすめ!
ブラッシングの効果をさらにあげるには、ブラッシングスプレーを併用するのがおすすめです!
ブラッシングの前にシュッと吹きかけるだけで、快適なブラッシングをサポートしてくれます。
こちらでは、ブラッシングスプレーの効果や選び方について詳しくまとめてみました!
猫にブラッシングスプレーを使うと静電気防止になる!

長毛種のブラッシングで多い悩みが、静電気の発生です。特に冬の乾燥した時期には、乾いた毛と毛が触れ合って「バチッ」と静電気が起こってしまいます。
静電気が起こりにくいブラシを使うことである程度は抑えられますが、ブラッシングスプレーを併用すれば適度な湿気のおかげで静電気を抑えることができます。
また、くし通りが滑らかになるので、毛玉ほぐしもスムーズ!猫にとっても人にとってもブラッシングのストレスを軽減できるでしょう。
さらに!ブラッシングで抜けた毛が空中に舞い上がりにくくなるので、部屋も散らかりません。
ブラッシングスプレーの多くは、トリートメント成分を配合しているので、ツヤ出しにもおすすめですよ!
猫のブラッシングスプレーは安心の天然成分100%がおすすめ!

ブラッシングスプレーにも色々種類がありますが、猫が舐めても安心な天然成分100%のスプレーを選びましょう!
というのも、猫自身のグルーミングの習性から、舐めて口にする可能性がゼロとは言いがたいからです。
猫の安全のために、成分がきちんと表示されているものを選び、購入前にチェックすることが大切です。
特にアルコールや化学薬品、香料など猫にとって刺激が強いものを含んでいないスプレーを選んでくださいね!
猫のブラッシング中に出てくる白い粉の正体は「フケ」
猫にブラッシングをすると、抜け毛やブラシに白い粉がついていることがありますよね。この白い粉の正体は、フケです!
まさかダニやノミ!?なんて心配になりますが、フケ自体は新陳代謝によってどんな猫でも発生するので気にする必要はありません。
ただ、異常に量が多い、急に量が多くなった場合は皮膚病や寄生虫感染症の可能性があるので、病院で見てもらいましょう。
また、床に落ちたフケが空気中に舞うと、アレルギーの原因にもなるので衛生面でも注意したいですね。
フケが気になるようなら、ブラッシングに合わせて猫用のフケ対策シャンプーで洗うのも効果的です!
その際は、すすぎを念入りにして皮膚までしっかり乾かすように心がけてくださいね。
猫のブラッシングについてのよくある悩み・質問
ブラッシングの代わりに掃除機で猫の体を吸うのはあり?
掃除機で吸われる姿はなんとも可愛らしいのですが、事故の危険性もあるのであまりおすすめしません。
なるべく専用のブラシでのブラッシングを心がけましょう!
猫の毛が延々と出てきりがない!ブラッシングのやめどきや最適な時間は?
特に換毛期はごっそりと毛が抜けるので、どこまでやればいいのか迷ってしまうかと思います。
ただ、猫の体に負担をかけないためには1回あたり5分〜10分程度に抑えておきましょう。
1回あたりの時間を延ばすより、こまめにブラッシングすることが大切です!
愛猫にブラッシングすると噛む…やめさせる方法はある?
猫がリラックスしている時にまずは頭など触られて嬉しい箇所から始めたり、また別の機会を狙うなどしてこれ以上ブラッシング嫌いにならないよう注意してくださいね!
愛猫にブラッシングしようとすると逃げる…こんな時はどうすれば良い?
ですので、無理強いせずに猫がリラックスしている機会を狙って再度挑戦しましょう。
恐怖心がある猫には、手袋タイプのラバーブラシもおすすめですよ!
ブラッシングすると猫の毛が舞う…抜け毛を散らかさないための対策は?
また、万が一ノミやダニを発見した場合は、潰さずにガムテープに引っ付けるか水で薄めた中性洗剤に浸します。
手で潰すとメスの場合は卵を排出してしまう恐れがあるので、勢いに任せて潰さないようにしてくださいね!
あなたの愛猫がブラッシングを嫌がる理由は明らかになったでしょうか?正しいブラッシングのポイントをもう一度おさらいしておきましょう!
- ブラシは毛の流れる方向に動かす
- まず猫の喜ぶ部位から始める
- 猫がリラックスしている時が狙い目
正しいブラッシング方法を心得て、根気よく続けていけば、それが気持ちよいものだと愛猫に少しずつわかってもらえるはず。
ブラッシングタイムを、愛猫との幸せなコミュニケーションの習慣にしてくださいね。



















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