欧州の各地で最高気温の記録が更新されています。6月以降、フランス、ドイツ、スペインなどの多くの国で40度を超え、中国製のエアコン、製氷機、ミスト扇風機といった暑さ対策商品の売上が大幅に増加しています。
欧州諸国のエアコン普及率は他の主要経済圏と比べてはるかに低く、冷房設備を備えている家庭は約20%にとどまるとのデータもあります。その背景には、北西部の国々では過去に猛暑日が少なかったことや、エアコンの設置費用が高いこと、歴史的建造物の保護ニーズなどの理由が挙げられます。
しかし、今年は状況が異なります。中国税関のデータによりますと、今年1~5月の中国からポルトガルへの扇風機輸出額は前年同期比96.5%増となりました。エアコンの販売について、家電大手の美的(Midea)がフランスなどで70%の伸びを達成したほか、格力電器(グリー)の現地販売額も40%以上増加しています。中でも、工事不要のセパレートエアコンが特に注目を集めており、欧州各地で売り切れが続出し、一部のメーカーは生産体制を強化しています。
扇風機やエアコンに加え、越境ECプラットフォームでは、中国製の家庭用製氷機、多機能日傘、ミスト扇風機など暑さ対策商品の注文が急増しています。浙江省義烏国際商貿城のある店舗は、扇風機を取り付けた斬新な日傘を紹介し、「現在欧州は高温のため、日よけ対策商品が非常によく売れています」と述べています。
欧州の冷房市場には依然として開拓の余地があります。美的の担当者によりますと、同社は欧州市場向けに次世代の新型エアコンを開発中であり、高いエネルギー効率、AIによる省エネ、環境配慮型冷媒の3つの方向に注力しているとのことです。
同時に、安価で高品質な中国製品は、欧州家庭のインフレ圧力緩和にも寄与しています。











