中国メディアの参考消息によると、英国メディアのインディペンデントはこのほど、「中国の人型ロボットが6日間の工場勤務を99%の作業成功率で完了」とする記事を掲載した。

記事によると、中国の上海を拠点とするスタートアップ企業、智元機器人(アギボット)は、自社開発のロボットが中国の南昌にある工場で、64時間を超える品質管理検査や資材の取り扱い業務を担当し、生産ラインでの6万余りの作業を99.99%という成功率で完了させる様子をライブ配信した。

アギボットのシニアバイスプレジデント、姚卯青(ヤオ・マオチン)氏は、「人型ロボットにおいて重要なのは、もはやロボットがどのような能力を実演できるかということではなく、実際の稼働環境に導入・統合されて価値を創出できるかどうかという点にある」と述べた。

また、「アギボットが複数の人型ロボットを実際の生産ラインに投入し、そのプロセスを6日間にわたって可視化させたのは、身体性を持つ人工知能であるエンボディドAIの産業化に何が真に求められるのかについてより透明性の高い答えを提示したいと考えたからだ」とした。

アギボットは、ロボットの累計生産台数が1万5000台に達したと発表した。これは実世界で稼働するロボットを大規模に展開する上で重要な節目となる成果だという。

中国が2030年までの五カ年計画で、経済成長をけん引する戦略産業の一つとして人型ロボットを位置付けたことは、エンボディドAIへの転換を意味する。人型ロボットに高性能なチップを搭載することで、従来の産業用ロボットの能力をはるかに超えるタスクの実行が可能になる。

国際ロボット連盟(IFR)の伊藤孝幸会長によると、中国は新たな枠組みの下で、従来の産業自動化から、AIを統合した高度で知能化されたロボットへと重点を移しつつある。

アギボットが6日間のライブ配信を通じて人型ロボットの商業的価値を実証することに成功したと発表したことは、実験室での試験段階から実社会での活用段階へと移行したことを意味する。同社は声明で「業界は新たな局面に入りつつある」とし、「これは、産業界の顧客が実際に重視する条件に近いより透明性の高い形でのエンボディドAIの試験運用が始まっていることを示している。また、汎用ロボットのエコシステムが構想の段階から現実世界への実装へと移行しつつあることも示唆している」と述べた。(翻訳・編集/柳川)

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