中国でフォアグラが庶民的な食材になりつつあるのは消費の低迷によるものと日本メディアの報道が、中国のSNS上で関心を集めた。

注目を集めたのはテレビ朝日の情報番組で、中国でフォアグラの価格が安くなっていることを紹介する内容だ。

フランスでは1切れ2800~7400円であるのに対し、中国では700~1700円ほどとリーズナブルになっており、その背景には中国で広がっている「節約志向」があると指摘。専門家の話として「以前は富裕層が食べていたが、そうした層が薄くなっている。高級食材が売れなくなったことで値段が下がり、ミドルクラスの人も手を出しやすくなっている」と伝えた。

番組では、今月9日に中国国家統計局が発表した消費者物価指数でも物価の伸びが依然として低調であることが示されたとし、中国で消費者の節約志向が続いていることがうかがえると論評。また、中国・安徽省の飼育場では年間16万羽に上るガチョウを飼育し、大量生産している一方で、需要が減ったことで「薄利多売」のような形で値段を下げざるを得なくなっているとも伝えた。

この報道が中国のSNS・微博(ウェイボー)などで紹介されると、ネットユーザーからは「おかしなロジックだ。価格が下がったのは消費者の節約が理由だって?じゃあ日本の物価が上がっているのは庶民がお金を使いまくってるからなのか?」「消費のダウングレードは確かに進んでいるが、フォアグラを食べることと何の関係があるのか」「こんなの金持ちだったとしても毎日食べる物じゃないでしょ」「金持ちが健康志向になって体に悪いからと食べなくなっただけ。フォアグラは(中国で)元々高い物じゃない」といった声が上がった。

また、「値段が下がっても、私はフォアグラなんて食べない」「脂肪肝でしょ。おいしくないし気持ち悪い」「年を取るとこういうのは食べられなくなるんだよ」「問題はおいしくないこと。うちの近くにもフォアグラの店ができて食べてみたんだけど、やっぱり口に合わない」「どっちにしろまずいし、食べる必要のある物でもない」といった意見も多かった。

報道によると、中国国際金融(CICC)が6月に発表した報告書では、世界のフォアグラ供給量の45%を中国が占め、年間生産量は約1万トンに達している。

生産地は主に山東省と安徽省に集中しているという。(翻訳・編集/北田)

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