今年は中国西部の青海省南部にある三江源国立公園の正式設立5周年です。また、国立公園体制の試行開始10周年です。

三江源国立公園は長江、黄河、瀾滄江の三大河川の水源地でもあります。

衛星画像は三江源国立公園の変化をはっきりと記録しています。扎陵湖と鄂陵湖、および周辺の大小の湖は10年間にわたり拡大し続け、水域面積は年々増加してきました。観測によると、過去10年間で扎陵湖は74.6平方キロ、鄂陵湖では117.4平方キロ拡大し、湿地面積は104平方キロ増加しました。

水面が拡大した根本的な原因は草原植生の大面積の回復であり、そのことに伴って水源涵養能力が向上しました。三江源国立公園内にあるマドイ県(瑪多県)の平均海抜は4500メートルで、通常の草の品種は生きられないので、人工播種技術を利用するしかありませんでした。科学研究者は地元の野生草種を選んで試験栽培を繰り返し、最終的に17種類の優良なイネ科品種を選びました。

三江源国立公園体制の試行開始から10年間で、黄河水源区の植生被覆率は試行前より大幅に向上して68.7%に達しました。中でも黒土灘と呼ばれる、現地特有の泥炭化した草がむき出しになっている地域では、植生回復に取り組んだ結果、20%に満たなかった植生被覆率が80%以上になりました。マドイ県では一時期、1000平方メートル以上の湖の数が4077カ所にまで落ち込みましたが、一連の草原総合整備を経て5849カ所にまで回復し、水源涵養能力指数は試行前より21.8ポイント上昇して92.6に達しました。

三江源国立公園ではすでに「天・空・地一体型監視プラットフォーム」が構築されており、14の監視点が24時間稼働し、100台以上の赤外線カメラがユキヒョウ、チベットカモシカなどの希少野生動物のデータをリアルタイムで送信しています。国立公園はまた4000万元余り(約9億6000万円)を投資してユキヒョウ、チベットカモシカの移動のスマート監視を展開しています。

三江源には国家重点保護野生動物が84種生息しています。チベットカモシカは「絶滅危惧」から「準絶滅危惧」に、ユキヒョウは「絶滅危惧」から「絶滅危惧2級」に引き下げられました。(提供/CGTN Japanese)

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