多くの人は気づいていないかもしれないが、上海で毎日の通勤ラッシュの時間帯にAIがひそかに交通渋滞の緩和に貢献している。新華社が伝えた。

目に見えないAI(人工知能)エージェントと目に見える交通管理ロボットが上海市民の日常の移動に溶け込んでいる。ミリ秒単位で信号機を制御し、渋滞のピークを事前に予測するほか、交通違反に柔軟に注意を促し、道路ネットワーク全体の交通の流れを最適化するなど、AIは超巨大都市の交通管理を支える「アシスタント」となり、一人一人の移動をより円滑で安全、快適なものにしている。

「ここから最も近いのは地下鉄8号線・中華芸術宮駅です。浦東新区博成路を東へ3分ほど歩くと駅入口に到着します」「黒い服を着た方、横断歩道を通行してください」。2026年世界人工知能大会(WAIC)の開催期間中、上海世博展覧館周辺の交差点に配置された2台の人型交通管理ロボットは、多くの市民の注目を集めた。これらは会場周辺ならではの「スマート交通補助警察」となっている。

上海市公安局交通管理総隊科学技術支隊技術応用大隊の夏良大(シア・リアンダー)隊長は、「新世代の人型交通管理支援ロボットは、交通整理、違反行為への注意喚起、市民への案内、動的巡回など複数の機能を統合しており、交差点の交通管理を支援するスマートな補助戦力だ」と説明した。

楊浦区の長海病院付近にある長海路と恒仁路の交差点も、頻繁に渋滞が発生する地点の一つだ。楊浦区に住む李さんは通勤環境の変化について、「以前は朝のラッシュ時になると長海病院の前は必ず渋滞していたが、今では青信号1回で通過できることがほとんどで、2~3回も信号待ちをする必要はない」と語る。

AIがこの交差点の交通データを分析し、交通プロファイルを作成した結果、長海病院の駐車場が満車となり、入庫待ちの車両が道路上に列を作ることが渋滞の原因であることが判明した。交通管理当局は周辺1.7平方キロメートルのエリア内にある20か所の交差点を対象に、幹線道路とエリア全体を連携させた交通最適化対策を実施した。その結果、オンラインナビゲーションデータによると、交通量が平均14.9%増加したにもかかわらず、平均走行速度は13.2%向上した。

AIによる渋滞緩和システムは「点から線、そして面へ」という方針に基づき、上海市内の1200か所以上の交差点、15の重点道路区間、五つの中核エリアに大規模に導入されている。その結果、各地点の平均走行速度はそれぞれ4.1%、14.3%、12%向上した。(提供/人民網日本語版・編集/YF)

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