中国科学院南京地質古生物研究所晩古生代研究チームの要楽副研究員と王秋来副研究員が率いる中国国内外の研究機関は、地球史上2番目に古い大氷期における極端温暖化の完全過程を初めて解明しました。研究によると、約3億年前の氷室気候の下、地球では急速な温暖化が発生し、全世界の平均地表温度が約7.5度上昇し、大気中の二酸化炭素濃度も急上昇したとのことです。

関連する研究成果はこのほど、学術誌「米国科学アカデミー紀要」(PNAS)に掲載されました。

研究チームによると、この極端温暖化現象の初期段階には、海面水温が約2度上昇して約6万年間続き、その後わずか3万5000年で海面水温が約3.5度急上昇したとのことです。同時に、海洋では酸素不足や硫化水域の拡大が見られ、生物多様性が低下したとのことです。

研究では、温暖化の初期段階において、火山から排出された二酸化炭素が温暖化を招いた「火種」であったことを突き止めました。しかし、温暖化が最も激しく進んだ段階になると、火山活動は逆に減少し、温暖化の「バトン」を受け継いだのは地球の軌道運動でした。地球軌道の偏心率が最大値に達した時期には、温暖化のピークを迎えました。

研究チームは、この発見が現代の人類社会に対して明確な警告を発するものだと認識しています。現在の地球は氷室期にあるため、わずかな温暖化であっても、高緯度地域の氷河の融解を加速させ、凍土からの炭素放出を引き起こし、結果として急速な温暖化、海洋の酸素不足、生物多様性の低下につながると懸念されています。人類は二酸化炭素の排出を抑え、微小な温暖化にも注目しながら、気候状態の閾値を超えるようなことや急速な温暖化の発生を回避すべきだと呼び掛けられています。(提供/CGTN Japanese)

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