中国・湖南省衡陽市で、路上で体調不良になった高齢男性が近くの店に入り休んでいたところ意識を失って倒れ、その後、死亡する出来事があった。遺族は店側に賠償を要求し、店は一部の支払いに応じた。

中国メディアの捜狐千里眼が23日に伝えた。

報道によると、今月17日、同市内の麻雀や将棋などを楽しむ娯楽施設「棋牌館」に高齢男性がふらっと現れた。体調不良ということで店側は店先の椅子に座らせてあげたが、5分ほどして店主の妻が男性の様子がおかしいことに気付いた。妻が男性を支えようとしたところ、2人は転倒。その後、男性は店が呼んだ救急車で病院に搬送されたが、死亡が確認された。男性には糖尿病などの持病があったという。

体調不良の男性が死亡、休ませてあげた上に助けようとした店が遺族から賠償請求される―中国

ところが、男性の遺族は、男性が棋牌館で具合が悪くなったこと、店主の妻が男性を支えたことなどから「男性の死と店は関係があり、店は責任を負うべき」と主張、10万元(約236万円)の支払いを要求した。店側は見舞いとして2000~3000元(約4万7000~7万1000円)を支払う意思を示したが、遺族側は10万元を要求し続けた上、「応じない場合は(男性の)遺体を店の前に置く」と言い出した。

その後、司法機関による仲介が入った上での話し合いの末、店側が1万9000元(約45万円)を支払うことで合意し、男性の息子がその金を受け取ったという。店主の李(リー)さんは「妻は精神的なストレスで食事ものどを通らなくなった。良いことをしたのにこんなことになってしまった」と肩を落とした。

中国のネットユーザーからは「明らかなゆすりたかりじゃないか」「店は1銭も出すべきではない」「店は見舞金を出すべきじゃないし、何なら損害賠償を請求してもいいくらいだろう」「本当にひどい。

今後、同じようなことがあっても誰も助ける勇気なんて持てないだろう」「こんなことで、誰が人助けできるんだよ!」「誰が仲介したら1万9000元の賠償なんて結果になるんだよ」「(司法当局は)また事なかれ主義か」「だから、他人に関わらないのが正しいんだよ。人の心なんてないんだから」「社会の道徳心は、こうして少しずつ失われていく」といったコメントが寄せられている。(翻訳・編集/北田)

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