中国製新エネ車の海外進出により、新たな優位性とエコシステムが構築されている。人民日報が伝えた。

東南アジアのタイやシンガポールでは、中国製新エネルギー車の人気モデルを購入するため、長時間列に並ぶ消費者が見られる。欧州では、5月に中国の自動車メーカー5社が欧州31カ国で計13万8000台を販売し、前年同期比で64%を超える伸びを記録した。中国の自動車メーカーの欧州における月間新車登録台数が初めて日本メーカーを上回った。南米では、ブラジルが中国製新エネ車の最大の輸出先となった。7月にはBYD(比亜迪)のブラジル工場で10万台目の新エネ車がラインオフした。

こうした活気あふれる光景の一つ一つは、中国の自動車産業が新たな発展モデルの構築を加速させていることを鮮明に示している。国内と海外をつなぎ、相互に促進し合うことで、国内市場と国際市場、国内資源と国際資源が互いを高め合っている。

中国自動車工業協会のデータは中国自動車産業のグローバル化を物語っている。中国の自動車輸出台数は2013年の97万7300台から2025年には709万8000台へと増加し、7倍以上となった。今年1~7月の中国の自動車輸出台数は614万台に達し、前年同期比で66.8%の大幅増となった。

中国が世界最大の自動車輸出国へと躍進する上で、新エネ車の力強いけん引効果が不可欠だった。2020年から2025年にかけて、中国の新エネ車輸出台数は6万9000台から261万5000台へと増加し、5年間で37倍以上となった。

量的な拡大の背後には品質の飛躍的な向上がある。中国製新エネ車の海外進出を後押ししているのは、先進的な生産能力と高品質な製品だ。

輸出されている車種はいずれも国内市場での競争という試練を経た主力のミドル・ハイエンドモデルであり、その多くが各ブランドのフラッグシップモデルだ。最終販売価格も一般的に国内市場を上回っている。ブランドの評判という点でも、中国製新エネ車は「ハイエンド・高品質」の代名詞となり、かつてのガソリン車の「ローエンド・低品質」という固定観念を完全に払拭した。

中国製新エネ車は海外進出の過程で、「完成車輸出」から「産業チェーンの海外進出」、さらに「エコシステムの海外進出」へと三段階の飛躍を実現し、生産拠点の展開、技術標準、ブランド発信を網羅する「体系的な現地定着」へと急速に向かっている。

中国の自動車メーカーはグローバルな思考とローカライゼーションの行動を堅持し、各国の道路事情、気候、法規制に合わせて製品を改良するとともに、現地工場やサプライチェーン、研究開発、アフターサービスの体制を構築している。BYDはブラジルで完成車や電池材料の生産を展開し、現地サプライヤーを育成している。上汽集団は整った海外運営体制を構築し、奇瑞汽車は南米や中東の走行環境に合わせて車両性能を最適化している。寧徳時代はバッテリー交換技術を欧州に輸出し、多国籍企業も中国の電動駆動技術や自動運転技術を積極的に導入し、提携している。

海外進出の道のりは決して平坦ではない。トルコ、EU、米国、メキシコが相次いで保護貿易政策を打ち出し、関税障壁、コンプライアンス上の課題、文化の違いが現実的な試練となっている。

中国の自動車メーカーは互恵・ウィンウィンの理念を堅持し、一方的な市場拡大を目指すのではなく、現地の発展と積極的に融合し、雇用を創出し、産業人材を育成し、現地の工業化水準を高めることで、グローバル・サウス諸国がコストパフォーマンスが高く、環境に優しい移動手段を手に入れることを支援している。国際自動車工業連合会(OICA)によると、世界の自動車市場における今後の増加余地の80%近くがグローバルサウスに集中している。中国製の新エネ車は電動化・AI化における先発優位性と産業チェーン全体がもたらすコスト優位性を生かし、多くの発展途上国にスマート電動化モビリティへ移行する環境配慮型の道筋を提供している。

BYDは2025年にテスラを抜き、純電気自動車(BEV)の年間販売台数で世界首位となった。今年6月9日にはBYDの創業者で会長兼社長の王伝福(ワン・チュワンフー)氏が株主総会で、5年後には規模において真の「世界一」を目指すという壮大な志を改めて表明した。

中国長安汽車の賈立山(ジア・リーシャン)副社長は、2030年までに欧州で1000カ所を超える販売・サービス拠点を構築するという同社の計画を明らかにした。

上汽集団の賈健旭(ジア・ジエンシュー)社長は、中国の自動車メーカーが海外進出において追求する価値はすでに市場の奪い合いからグローバルな産業共同体の構築へと移行しているという考えを示した。

より多くの新エネ車が世界各地の道路を走り、インテリジェント・コネクテッド・ビークルのモビリティ体験がより多くの発展途上国の人々に恩恵をもたらすようになる時、中国製新エネ車の海外進出は単なる産業発展の成果にとどまらず、グリーン・低炭素発展と生態文明という理念を体現する生き生きとした実践例となるだろう。(提供/人民網日本語版・編集/NA)

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