中国北西部の寧夏ホイ族自治区銀川市賀蘭山岩絵管理処の職員はこのほど、賀蘭山岩絵保護区の洪積扇区域(洪積世に形成された扇状地)で岩絵(岩壁や露岩に表現された絵の総称)を巡回調査していたところ、新たに「四頭立て馬車」の岩絵を発見しました。同保護区から四頭立て馬車の岩絵が発見されたのは初めてであり、全国でも極めて珍しいものです。

新たに発見された四頭立て馬車の岩絵は、洪積扇区域の一枚岩の上に位置し、岩は地下に半分埋もれ、地表の露出はわずか15センチほどで、周辺は雑草が繁茂し、発見されにくい場所でした。岩絵のサイズは24×20センチで、彫刻技法により制作され、刻み目の深さは約1.5ミリです。

賀蘭山岩絵情報ファイルの統計によると、馬車を題材にした岩絵は賀蘭山の岩絵全体で20点を下回り、これまでに発見されたものはいずれも二頭立て馬車だったとのことです。四頭立て馬車の岩絵はこれまで中央アジア、モンゴル、南シベリア、国内の新疆ウイグル自治区、内蒙古自治区などでのみ確認されていました。

賀蘭山岩絵管理処の責任者によると、馬車を題材にした岩絵は中国北方の岩絵の中で独特な文化現象であるとのことです。今回の発見は、賀蘭山岩絵の内容の豊かさ、多様性、独自性を高めただけでなく、古代の賀蘭山一帯で暮らしていた先住民の生産・生活規模、農牧業の発展程度を明らかにしました。

賀蘭山東麓の中段に位置する賀蘭山岩絵保護区は、賀蘭山の岩絵が最も集中している代表的な地域です。ここにはおよそ6000点の岩絵が分布し、人の顔を刻んだ像は700点以上に上ります。岩絵の題材は多岐にわたり、人の顔、動物、植物、天体、記号などを含み、古代の先住民の狩猟、放牧、祭祀などの生活シーンを記録しています。(提供/CGTN Japanese)

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