中国国家博物館の特別展「李静訓と彼女の時代」が開催されている展示ホールでは、蛾がデザインされた金の髪飾り「鬧蛾金釵」が注目を集めている。人民日報が伝えた。

この「鬧蛾金釵」の持ち主は、約1400年前の時代に生きていた女の子・李静訓だ。彼女の父方の曾祖父は北周の驃騎大将軍、父方の祖父は隋の上柱国、母方の祖父は北周の第4代皇帝・宣帝(宇文贇)、母方の祖母は北周の皇后・楊麗華で、隋の初代皇帝・文帝楊堅の嫡出の長女に当たる。しかし、李静訓は病のため、僅か9歳で夭折。悲しみに暮れた外祖母の楊麗華は格別に手厚い葬儀を執り行った。非常に精巧に作られた金の飾りからは李静訓の地位を推し量ることができる。

金の髪飾りの制作は、鍛金加工から裁断、さらにそれを糸状に伸ばして編み、溶接するといったステップがあり、6枚の花びらの花の直径は最大のもので約10センチ、蛾の羽根に使われている金の糸の直径はわずか0.2ミリとなっている。今回の特別展では、文化財を保護する職人が数カ月かけて修復した上で、この非常に美しい文化財が初めて一般公開された。

1日2000個が売れる中国国家博物館で人気の「鬧蛾金釵」マグネットとは?

中国国家博物館の文化クリエーティブグッズの責任者・廖飛(リアオ・フェイ)さんは、「『鬧蛾金釵』のマグネットのコンセプトは日常生活で使える『新中国スタイルの人気アイテム』で、かさばる装飾品や同質化された記念品ではない。全体にマグネットが取り付けられているので、そのままマグネットとして飾ってもいいし、付属された櫛を取り付けることで、髪飾りとして使うこともできる。てっぺんについている金の蛾を取り外して、マグネットと組み合わせると、ブローチとして使うこともできる。さらに、AR(拡張現実)機能も備えており、スマホでマグネットをスキャンすると、『鬧蛾金釵』を付けている自分を画面で見ることができる」とした。

中国国家博物館では「鬧蛾金釵」のマグネットが1日平均2000個売れているという。

廖さんは「美しい文化財を一般の人々の生活に溶け込ませたいと考えている。昔から今に至るまで、人々の美しいものに対する強いあこがれは変わらない。こうした美しいものを愛する気持ちこそが、最も確かな購買意欲となる」と話した。(提供/人民網日本語版・編集/KN)

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