中国国際海運コンテナグループ(CIMC)がブラジル国営石油会社ペトロブラス向けに建造していた大型浮体式生産貯蔵積出設備(FPSO)「P-84」の船体が9月3日、山東省煙台市で完成しました。これは、完全電動設計を採用した世界初の大型FPSOであると同時に、中国国内の造船所がこれまで受注したFPSO船体プロジェクトとして最大規模です。
FPSOは「海上の石油加工工場」とも呼ばれる、深海の石油・天然ガス資源開発に欠かせない中核的な先端設備です。今回完成したP-84の船体は、全長345.3メートル、幅64.8メートル、型深34.3メートルで、船体総重量は10万トンを超えます。天然ガスの1日当たり処理能力は1000万立方メートル、原油の貯蔵能力は200万バレルに達します。
P-84は、完全電動アーキテクチャーを採用した世界初の大型FPSOで、通常操業時の余剰ガスのフレア燃焼をゼロにする技術、廃熱回収、深層海水冷却など、一連の低炭素技術も導入されています。完全電動化と生産プロセスシステムの最適化により、同プラットフォームでは石油換算1バレル当たりの温室効果ガス排出量が約30%削減され、世界で最もエネルギー効率の高いプラットフォームの一つとなる見込みです。
プロジェクト全体の完成後、P-84はブラジルのサントス盆地にあるプレソルト層の超深海油田に配備されます。P-84の船体完成は、完全電動FPSOの建造技術で重要な突破口を開いたもので、中国の造船業が先端海洋エンジニアリング設備や高付加価値船舶の製造分野へと一層歩みを速めていることを示しています。(提供/CGTN Japanese)











