投資家心理が悪化する流れ。中東情勢の緊迫化や、人工知能(AI)投資を巡る不透明感が重しだ。米中央軍は16日午後(日本時間17日未明)、「6夜連続となるイランへの新たな攻撃を開始した」とSNSに投稿。イラン側は、インフラ施設などが攻撃され死者8人が出ているなどと発表した。一方、昨夜の米市場で半導体株が急落。日本などアジア市場にも売りが波及する中、香港でもテック銘柄に売りが先行ししている。ハンセン科技(テック)指数は4.4%安と他の主要株価指数をアンダーパフォームした。ただ、下値を叩くような売りはみられない。中国経済の停滞が懸念される中、当局が追加の経済対策を打ち出すとの期待も強まる状況だ。一部の米金融大手は、早ければ今月中にも中国が0.1ポイント利下げすると予想している。また、「香港市場は他市場の上昇に比べて出遅れている」との見方も支えだ。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、ICファウンドリー中国最大手の中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が10.0%安、ショート動画投稿アプリの快手科技(1024/HK)が7.8%安、ゴールドジュエリー販売の老鋪黄金(6181/HK)が6.3%安と下げが目立った。
セクター別では、半導体が安い。SMICのほか、上海壁仞科技(6082/HK)が15.0%、華虹宏力半導体(1347/HK)が11.9%、兆易創新科技集団(3986/HK)が11.1%ずつ下落した。そのほか、大規模言語モデル(LLM)やクラウド、ロボットなどAI技術やAI周辺産業の銘柄群も売られる。北京智譜華章科技(2513/HK)が28.5%安、ミニマックス・グループ(MiniMax:100/HK)が15.6%安、金山雲HD(3896/HK)が10.5%安、万国数拠HD(9698/HK)が7.4%安、深セン市越疆科技(2432/HK)が12.8%安、北京雲跡科技(2670/HK)が12.3%安で取引を終えた。
自動車セクターも急落。小鵬集団(9868/HK)が8.7%安、蔚来集団(9866/HK)が6.6%安、嵐図汽車科技(7489/HK)が6.4%安、奇瑞汽車(9973/HK)が6.0%安で引けた。
半面、有料道路や鉄道などディフェンシブな交通インフラ株は物色される。安徽皖通高速公路(995/HK)が4.3%、浙江滬杭甬高速公路(576/HK)と越秀交通基建(1052/HK)がそろって1.1%、香港鉄路(MTR:66/HK)が2.1%、広深鉄路(525/HK)が1.8%ずつ上昇した。
本土マーケットは3日続落。主要指標の上海総合指数は、前日比3.05%安の3764.16ポイントで取引を終了した。ハイテクが安い。医薬、不動産、自動車、素材、インフラ関連、消費なども売られた。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)











