外部環境の不透明感が重しとなる流れ。ウォーシュ米連邦準備理事会(FRB)議長の発言で米利上げ観測が高まったことや、中東情勢の不透明感で原油相場が急上昇していることを嫌気している。
ただ、下値は限定的。中国の経済対策に対する期待感が支えとなっている。先週28日に閉幕した全国人民代表大会(全人代、国会に相当)常務委員会の第24回会議では、国内経済の成長が鈍化していることを認めたうえで、2026~30年にかけた内需拡大戦略の実施計画を本格的にスタートさせる方針を確認した。ハンセン指数も徐々に下げ幅を縮小している。
一方、寄り付き直後に公表された中国の8月製造業購買担当者景気指数(PMI)は49.8と、市場予想(49.5)と前月実績(49.2)を上回った。ただ、景況判断の節目となる50を2カ月連続で下回っている。非製造業PMIは49.0と、予想(49.4)を下回り、前月実績(49.0)と同水準にとどまった。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、本土・香港の不動産が安い。華潤置地(1109/HK)が9.4%、中国海外発展(688/HK)が9.3%、龍湖集団HD(960/HK)が7.1%、恒基兆業地産(12/HK)が7.3%、新鴻基地産発展(16/HK)が4.7%ずつ下落した。華潤置地については、中間決算の17%減益が売り材料視されている。
非鉄・産金セクターも下げが目立つ。江西銅業(358/HK)が4.8%安、洛陽モリブデン集団(3993/HK)が4.7%安、中国黄金国際資源(2099/HK)が6.3%安、霊宝黄金(3330/HK)が6.1%安で引けた。
医薬セクターも急落。緑葉製薬集団(2186/HK)が8.9%安、南京英派薬業(7630/HK)が7.4%安、剤泰科技(北京)(7666/HK)と康希諾生物(6185/HK)がそろって7.1%安で取引を終えた。
半面、中国5大銀行株は高い。中国銀行(3988/HK)が5.7%、中国建設銀行(939/HK)と交通銀行(3328/HK)がそろって3.9%、中国農業銀行(1288/HK)が1.9%、中国工商銀行(1398/HK)が1.7%ずつ上昇した。各行が先週までに公表した中間決算は、それぞれ前年同期比3~5%の増益を確保したうえで、配当の増額方針も示している。配当妙味が意識された。
大規模言語モデル(LLM)など人工知能(AI)技術の銘柄群も急伸。北京深演智能科技(2723/HK)が18.6%高、雲知声智能科技(9678/HK)が17.7%高、ミニマックス・グループ(MiniMax:100/HK)が16.2%高、北京智譜華章科技(2513/HK)が9.6%高と値を上げた。
本土マーケットは反発。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)











