2026年8月31日、韓国・聯合ニュースによると、尹錫悦(ユン・ソンニョル)政権との「政教癒着」をめぐり起訴されていた世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の韓鶴子(ハン・ハクチャ)総裁に対し、韓国の裁判所は1審で懲役2年の実刑判決を言い渡した。

記事によると、ソウル中央地裁は同日、韓総裁について、政治資金法違反で懲役1年、請託禁止法違反で懲役1年をそれぞれ言い渡した。

検察側に当たる民衆起訴特別検察官チームは、政治資金法違反について懲役5年、そのほかの犯罪について懲役8年を求刑していた。

裁判所は、韓総裁らが関与した主要な疑惑について、いずれも有罪と判断した。最大の争点の一つとなったのは、22年1月、尹政権下で統一教会への支援を求めるため、尹錫悦元大統領の側近で当時の与党「国民の力」の権性東(クォン・ソンドン)元国会議員(政治資金法違反の罪で実刑確定)に対し1億ウォン(約1160万円)を渡した疑惑だ。裁判所は、韓総裁と元秘書室長が、教団元幹部の尹鍈鎬(ユン・ヨンホ)被告と共謀して政治資金を提供した事実を認定したという。

また22年7月ごろ、呪術師のチョン・ソンベ氏を通じて、尹錫悦元大統領の妻・金建希(キム・ゴンヒ)氏に高級ネックレスやシャネルのバッグを渡し、教団側の懸案について働きかけた疑惑についても、請託禁止法違反として有罪と判断した。この過程で統一教会の資金を横領した点についても、裁判所は犯罪が成立すると認定した。

さらに22年3月には、韓総裁らが統一教会の団体資金約1億4400万ウォン(約1670万円)を、「国民の力」所属議員らに分割して政治献金したとされる疑惑についても有罪とした。

一方、教団資金2億1000万ウォン(約2440万円)を宣教支援費と偽って会計処理し、5つの教区に送金した業務上横領の罪については、無罪と判断した。

また、韓総裁らの海外カジノ賭博をめぐる捜査情報を入手し、尹鍈鎬被告に証拠隠滅を指示した疑惑などについては、金建希特別検察法による捜査対象に含まれないと判断され、公訴棄却となった。

これについて韓国のネットユーザーからは、「懲役2年は短い」「たった2年の懲役で済むなら、これからも癒着は続くだろう」「政治と宗教がここまで密接につながっていたことが明るみに出たのに、罰が軽過ぎる」「改めて、金建希氏への高級品プレゼントの件はかなり衝撃的だ」「1億ウォンの政治資金に高級バッグやネックレスまで…一体どれだけの金が動いていたんだろう」などの声が上がった。

また、「一部が無罪や公訴棄却になったのは複雑」「宗教団体が政治家に影響力を行使することが当たり前になってはいけない」「関係者をもっと調べてほしい」「尹政権時代に何があったのか、まだ明らかになっていないことが多そう」「1審だからまだ終わりではない。控訴審でどうなるかだ」などの声も見られた。

(翻訳・編集/樋口)

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