中東情勢の不透明感が重しとなる流れ。米イランの攻撃応酬で原油相場が急伸し、米長期金利も急騰した。1日のNY商品取引所では、WTI原油先物が前日比5.2%高の90.22米ドル/バレルと大幅続伸。90米ドル台に乗せるのは、今年5月中旬以来だ。原油高によるインフレ圧力や、世界的な利上げ観測を受け、米債券市場では長期金利の指標となる米10年債利回りの上昇が加速し(債券価格は5日続落)、2025年1月以来、およそ1年8カ月ぶりの高水準で終えている。ただ、下値は限定的。ハンセン指数は約3週ぶりの安値水準に落ち込んでいるとあって、値ごろ感も着目されている。また、中国の政策に対する期待感も支えとなった。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、車載バッテリー世界最大手の寧徳時代新能源科技(CATL:3750/HK)が4.6%安、中国中堅デベロッパーの龍湖集団HD(960/HK)が4.4%安、電子機器受託製造サービス(EMS)中国大手の比亜迪電子(BYDエレク:285/HK)が3.8%安と下げが目立った。
セクター別では、自動車が安い。北京汽車(1958/HK)が4.6%、比亜迪(BYD:1211/HK)が3.4%、蔚来集団(9866/HK)が3.3%、吉利汽車HD(175/HK)が2.9%ずつ下落した。
半導体セクターも売られる。
空運セクターもさえない。中国南方航空(1055/HK)が3.1%安、中国東方航空(670/HK)が2.8%安、中国国際航空(753/HK)が2.6%安、国泰航空(293/HK)が1.1%安で取引を終えた。原油高が逆風。燃油コストの上昇や、旅客離れが懸念された。
半面、医薬セクターの一角は高い。再鼎医薬(9688/HK)が5.5%、艾美疫苗(6660/HK)と四環医薬HD集団(460/HK)がそろって4.1%、百済神州(6160/HK)が2.9%ずつ上昇した。
本土マーケットも続落。主要指標の上海総合指数は前日比0.97%安の3941.39ポイントで取引を終了した。非鉄・産金が安い。石油・石炭、ハイテク、自動車、紙・パルプ、医薬、運輸、証券、不動産、消費なども売られた。半面、軍需関連は高い。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)











