バレーボール男子 ▽アジア選手権1次リーグA組第1戦 日本3―1オマーン(4日、北九州市立総合体育館)

 開幕し、1次リーグが行われ、世界ランク6位の日本は同64位のオマーンを3―1で下した。優勝チームが28年ロサンゼルス五輪の出場権をつかむ大一番。

エース・高橋藍(25)=ルブリン=が、主将の石川祐希(30)=ジラート=に並ぶチーム最多19得点でけん引。5本のサービスエースも光った。大会最多11度目Vで、五輪切符をたぐり寄せる。次戦は6日に同44位のバーレーンと戦う。

 超満員のホームが大歓声で揺れた。2―0から第3セット(S)を落とし、迎えた第4S。エース・藍が強気に攻めた。5―1からバックアタックを突き刺し、23―9からはコート右奥いっぱいに強烈なサービスエースだ。「オォォ!」とと雄たけびを上げた。石川とともにチーム最多に並ぶ19得点で白星発進に導き「勝つことが重要だった。何があっても勝つだけだった」。

 2日に25歳となり、迎えた初戦。

第1Sからスパイクが拾われ、難しい展開だった。9―10の劣勢で藍は勝負に出た。相手コート中央付近のスペースに気付き、緩急をつけたショートサーブで惑わせて、2連続のサービスエース。6~8月のネーションズリーグ4位でメダルを逃した後、8月の鹿児島合宿で磨いてきた技術を見せた。第2Sにはトリッキーなフェイクセット(スパイクを打つフリをして、トス)でファンも大興奮。「勢いをつくるプレーだった」と攻守でけん引し、胸を張った。

 ロス五輪切符獲得しか見ていない。この大会で優勝を果たせば、ロス五輪まで2年を準備、強化に充てられる。21年東京五輪でフランス代表を金メダルに導いたロラン・ティリ監督(62)は「大きなアドバンテージ」、石川も「他国より余裕を持って準備ができる」と重要性を説いた。新戦力の発掘に加え、高さで世界に劣る日本は「チーム力の醸成」に2年間を使い、56年ぶりの五輪メダルにつなげる青写真だ。

 1次リーグの順位に影響するため、第3Sを落としたことは「反省しないといけない。今大会はアグレッシブなプレーが必要」と、藍は見据えた。

「必ず優勝して五輪の切符を獲得する」。頼もしさが増したエースが導く。(宮下 京香)

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