季節の移り変わりは気温の変化で感じることが一般的かも知れないけれど、季節を体感的に区切ろうとすると地域差や個人差が出てしまうので、天文学的に地球から見た太陽の動きを暦に刻んで季節の区切りとしているのです。
暦の上での季節の区切りは、春分(3/20頃)・夏至(6/21頃)・秋分(9/23頃)・冬至(12/21頃)の4つ。これは世界共通で、欧米ではこれに倣って秋の始まりは9月23日の秋分としている。ところが日本では8月7日の立秋から。と言うことは、秋は8月7日に始まったの? 日本中が連続真夏日更新の真最中に? これはかなり現実離れしているのでは。
この東西の季節感覚の違いは、秋分点を西洋が気温をポイントとして秋の始まりと考えるのに対して、東洋では日射量(昼間の長さ)をポイントとして秋の頂点と捉えることからおきているのです。でも、やっぱり欧米の感覚の方が合理的で現代に合っていると思えてしまうのですが…。
季節の捉え方の違いはあるけれど、世界中で季節の共通認識を持てるのは暦が統一されているおかげ。現在の世界共通の暦はグレゴリー暦と呼ばれている16世紀の産物なのです。
多少古くて不便な点もあることから、その昔世界暦協会と言う団体が国連の呼びかけに応じて世界暦の企画を提出したのでした。その企画案とは、1年を3ヵ月ごとに区切って、最初の月を31日、他の2つの月を30日にする。
曜日が固定されたら覚えやすいし、プライベートな記念日を土日に作ってしまえば毎年休日に記念日を祝えるので便利かも。連休も固定されて旅行の計画が立てやすい。もし1月1日を月曜日に設定すると、13日の金曜日がこの世から消滅するのでジェイソンシリーズが終了したりして。でもこの案、国連決議が出ないままに1970年代以降、世界暦協会は活動が低迷しているとか。何とか再開して欲しい。
暦の話しのついでに、カレンダー表記の話。一週間の始まりって何曜日だと思いますか?
やっぱり月曜日から始まって土日が週末ですよね。でも普通に売っているカレンダーって日曜日から始まって土曜日で終わっている(キリスト教的な考え方)ものが多い。