
(上)復元された市電の車両(下)金子さんちの夕飯
新宿区四谷にある「新宿歴史博物館」をご存知だろうか。
旧石器時代から現在まで、新宿という土地のめまぐるしい変遷を学べる、というと正直うーん、あんまり面白そうじゃないな、という感じなのだが、これが行ってみるとなかなかナイスなスポットだった。
「昭和初期の新宿」コーナーへ足を踏み入れると突然目の前に緑色の電車が!「チンチン電車」の愛称で親しまれ、市民の気軽な足として活躍していた「東京市電」の、昭和5年に製造された車両を復元したものだという。しかし、この市電、当時は「わめく鬼」と言われるほど騒音の代名詞だったらしく、展示の解説には「騒音地獄」「最悪」の文字がおどる。新宿駅は、東京駅・上野駅と比べても乗降客の数が圧倒的に多かったそうで、“服装は流行の先端を行く人が多かった”とのこと。
さらに奥へ進むと「金子」という表札のかかった建物が現われる。“昭和10年頃の「落合」で、借家住まいをしている若いサラリーマン”である金子さんの家が再現されており、玄関から靴を脱いで実際に上がることができる。なんだか古めかしい音楽が流れ出し(当時大人気だった浪曲「石松と三十石船」らしいです。知りません…)、食卓の様子がみえる。今にも奥から金子さんが姿を見せそうな雰囲気だった。
また「昭和初期 新宿うまいもの食べある記」と題して、当時の新宿の名店の名物料理が並ぶショーケースがあり、模型だと分かっていながら見ていておなかが減ってくる。「高級カリーの中村屋」「早川亭のしゅうまい」など、うまそう、うまそう! と見ていくと、「カルピスマカロの新宿カピー」という料理があり、「マカロニを煮込んでカルピスで味をつけたものです。」と説明書き。味がまったく想像できない。
と、まあこんな感じの展示や、昔の新宿の写真などを眺めていると、自分が生まれる前にも、子供から老人まで、毎日大勢の人が新宿を歩いていたんだな、と当たり前のことがなんだか不思議にリアルに思えてくる。
人もそれほどおらず、とにかく静かな癒し系スポット「新宿歴史博物館」の詳細は下記リンクでどうぞ!「お知らせ」へ進むと博物館のマスコットキャラクター「しょうどうたくん」(高田馬場で発掘された「小銅鐸(しょうどうたく)」にちなんで命名された2000歳のゆるキャラ)の紹介も!(スズキナオ)
旧石器時代から現在まで、新宿という土地のめまぐるしい変遷を学べる、というと正直うーん、あんまり面白そうじゃないな、という感じなのだが、これが行ってみるとなかなかナイスなスポットだった。
「昭和初期の新宿」コーナーへ足を踏み入れると突然目の前に緑色の電車が!「チンチン電車」の愛称で親しまれ、市民の気軽な足として活躍していた「東京市電」の、昭和5年に製造された車両を復元したものだという。しかし、この市電、当時は「わめく鬼」と言われるほど騒音の代名詞だったらしく、展示の解説には「騒音地獄」「最悪」の文字がおどる。新宿駅は、東京駅・上野駅と比べても乗降客の数が圧倒的に多かったそうで、“服装は流行の先端を行く人が多かった”とのこと。
さらに奥へ進むと「金子」という表札のかかった建物が現われる。“昭和10年頃の「落合」で、借家住まいをしている若いサラリーマン”である金子さんの家が再現されており、玄関から靴を脱いで実際に上がることができる。なんだか古めかしい音楽が流れ出し(当時大人気だった浪曲「石松と三十石船」らしいです。知りません…)、食卓の様子がみえる。今にも奥から金子さんが姿を見せそうな雰囲気だった。
また「昭和初期 新宿うまいもの食べある記」と題して、当時の新宿の名店の名物料理が並ぶショーケースがあり、模型だと分かっていながら見ていておなかが減ってくる。「高級カリーの中村屋」「早川亭のしゅうまい」など、うまそう、うまそう! と見ていくと、「カルピスマカロの新宿カピー」という料理があり、「マカロニを煮込んでカルピスで味をつけたものです。」と説明書き。味がまったく想像できない。
と、まあこんな感じの展示や、昔の新宿の写真などを眺めていると、自分が生まれる前にも、子供から老人まで、毎日大勢の人が新宿を歩いていたんだな、と当たり前のことがなんだか不思議にリアルに思えてくる。
時間の流れに思いをはせてちょっとしんみり。
人もそれほどおらず、とにかく静かな癒し系スポット「新宿歴史博物館」の詳細は下記リンクでどうぞ!「お知らせ」へ進むと博物館のマスコットキャラクター「しょうどうたくん」(高田馬場で発掘された「小銅鐸(しょうどうたく)」にちなんで命名された2000歳のゆるキャラ)の紹介も!(スズキナオ)
編集部おすすめ