ピアスで運命が変わった?!
最近の姉のお気に入りピアスを拝借
このピアス、可愛いなあ。
最近とくにそう思うことがよくあるのだけど、ひとつ問題が。
私の耳にはピアスの穴がない! そう、今まで一度もあけたことがないのだった。

それなら簡単だし、あければ? といわれそうだけど、30過ぎてここまであけてこないと腰が重い。今さらという感じもするし、やっぱり痛そうだし、面倒くさくなって飽きてしまいそうな……なんて、うだうだ言いながら、結局、あけない気もする。

ところで、もうひとつピアスに関することで昔から気になっていたことがあった。それは、良い方向に運命が変わるという噂。実際、ピアスをしてから良いことがあった人などいるんだろうか。
さっそくまわりの女子のみ、友人、知人たちに聞いてみた。

すると、私と同じく、一度もあけたことがない人も2人いたが、その他大半のあけている人については、高校生ぐらいのときにあけている人がほとんど。そのため記憶も曖昧になっている可能性も高いのだが、結論からいうと、わかりやすくなにかが変わったとか、良いことがあったという人はいなかった。

現実はそういうものか。ただ、「良いことがあるとかよくいわれているので、ちょっと期待はしてたけど、結局なにもなかった」という意見が多かったのはたしか。やはりどこかちょっと期待してしまうというのはあるようだ。
しかし一方で、「運命なんて変わらないでしょ〜」という人、「あんまりそういうことは考えたことがなかったな」という人も。

さらに聞いていくと、ピアスは奇数であけるのが良いという意見が多くあった。とはいえ、「奇数が良いって聞いたことあるけど、今はもうなんとなくこわくてあけられない」、「偶数が悪いっていうのも聞いていたけど、もう一つあけようとか思わなかったから、あんまり気にしてなかったのかな」、また、「耳たぶが小さくて一個ずつで断念した」など、聞いた人の中には奇数であけている人はいなかった。

しかし、そのまた知り合いの話では、奇数にするために、両耳ひとつずつに加え、秘かにおへそにボディピアスをしている人がいるらしい。信心深さによるのだろう。

ちなみに、私の姉はなにかが変わるといいなと思ったときにひとつずつあけて、現在は4つ。
つまり願掛けしていたわけなのだが、それによって逆に悪い方向にいくことが続いたようで、以来、あけるのをやめたとか。そして今度は逆に、すごーく良いことがあったら、そのときにもうひとつあけようと思っているとか。

今は男性のピアスも当たり前の時代。ファッションとしてあけている人がほとんどだろうけど、「古くはタトゥーと同様、邪悪なものから身を守る魔除けを目的として用いられていた」とwikipediaにもあるように、宗教的な意味合いもつよく、自分の身体の一部に穴をあけるという行為からして他のアクセサリーとはどこか違う。だから「ピアスで良いことが起きる」とか、どこか期待してしまうのだろう。私もいつかあけるときがきたら、ちょっと期待、というか願掛けしちゃうと思います。

(田辺 香)