どうにも打球が上がらず、理想的な打撃が出来ていない大谷(C)Getty Images
悪戦苦闘の日々が続いている。
現地時間5月10日に本拠地で行われたブレーブス戦に大谷翔平(ドジャース)は「1番・指名打者」で先発出場。
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どうにも打球が飛ばない。10試合連続ノーアーチとなった31歳は、直近7試合で打率.154、0本塁打、出塁率.290、長打率.192。5月というスパンで見ても、打率.129(31打数4安打)とスランプ状態が続いている。10日のブレーブス戦後には、米局『Sports Net LA』などでデーブ・ロバーツ監督も「今日も速球に振り遅れている場面が何度かあった。普段の彼ならベルト付近のボールは飛ばすが、少し振り遅れている」と指摘。打席内でのタイミングの取り方に苦言を呈した。
「良い状態なのであれば、ホームランになっている打球が、今はレフトフライで終わっている。長打が出ていないせいで状態が良くない」
一本でも本塁打が出れば、途端に打ち出しそうな気配はある。しかし、その一本がどうにもでない。いったいなぜ、“打者・大谷”の状態はここまで悪いのか。細かなメカニクスなど理由は様々に考えられるが、一つのポイントとして見るべきは、例年よりも低下しているパワー面だ。
95マイル(約152.8キロ)以上の打球割合を示すハードヒット率(47.5%)も3年間(54.2%→60.1%→58.7%)と比べると極端に低下。さらにスイングの平均スピードも74.8マイル(約120.3キロ)となっている。これは投打二刀流でレギュラーシーズンを完走した2023年と比較すると、2.6マイル(約4.1キロ)もダウンしていることになる。
また、75マイル(約120.7キロ)以上のスイングスピードに達する割合も49.4%と落ち込む。いずれも、MLB平均は上回っているものの、二刀流スターの水準で考えれば、看過はできない。実際、満足のいくアジャストが出来ていない影響は、打球結果にも如実に表れる。
ゴロ打球割合を示す指標『GB%』は44.4%。一見すると、そこまで高くないように思えるが、55本塁打を放った昨年比では、なんと4.7%も増加。一方でフライ打球の割合は4.7%も減っている。加えて、長打になる確率が高くなる角度と速度で打った割合を示すバレル%は17.3。こちらも昨年が23.5もあったことを考えれば、大谷のバッティングが例年と違っているのは明らかだ。
もっとも、今季は投手としては、6先発(37イニング)で、防御率0.97、WHIP0.81、奪三振率10.22と圧巻のパフォーマンスを披露している。
とはいえ、満足のいく内容で打てていない現状は、ドジャースの今後を考えても早期改善が求められる。「重要なのはタイミングと感覚」(アーロン・ベイツ打撃コーチ談)という課題は明白なだけに、ここから“打者・大谷”がどう復活を遂げていくかが注目される。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]



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