◆第21回ヴィクトリアマイル・G1(5月17日、東京競馬場・芝1600メートル)

 勝負強さを見せる津村明秀騎手が、闘病中のオーナーに最高の良薬を届ける。ニシノティアモ(牝5歳、美浦・上原佑紀厩舎、父ドゥラメンテ)を所有するのは『ニシノ』『セイウン』の冠名で、これまでも多くの活躍馬を送り出してきた西山茂行氏。

自身のオフィシャルブログで4月3日に急性骨髄性白血病を公表した。

 闘病生活を続けるなか、今月9、10日で愛馬が2勝。投稿では「入院中の身には何よりのプレゼント。元気をもらっています」と勝利が活力になっていると明かした。ニシノティアモに騎乗する鞍上も「本当に元気な方。絶対に治って、また元気な姿で戻ってきてくれると思ってます。それが早まるように頑張りたい」と全快を願い、言葉に力を込める。

 イタリア語で“愛している”という意味のドゥラメンテ産駒とは、昨年6月の初騎乗から5戦4勝。前走の中山牝馬Sはメンバー最速の末脚で追い上げるも0秒2差5着。コンビ初黒星を喫したが「前回は中山の馬場がボコボコしていて…。そんなにパワーがある馬ではないので、そういう面でも東京はプラス。決め手を発揮できる舞台はすごくいい条件」と、Bコース替わり(Aコースから3メートル外に内柵を設置)の府中で反撃をイメージする。

 今年は早くもキャリアハイの重賞5勝と絶好調。デビュー前から高い騎乗技術を評価されていたが、G1初制覇は21年目の24年ヴィクトリマイルだった。「今年もチャンスをいただいたと思っているので、本当に楽しみ」。2年前のテンハッピーローズと、同じように極上の切れ味を引き出し、新女王の座をつかみに行く。(浅子 祐貴)

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