【注目は年明けデビューの1頭】

 5月10日(日)、東京競馬場で3歳馬によるGⅠNHKマイルC(芝1600m)が行なわれる。

 今年は、昨年のGⅠ朝日杯フューチュリティS(阪神・芝1600m)を勝ったカヴァレリッツォ、同レース2着でGⅡ京王杯2歳S(中京・芝1400m)を勝ったダイヤモンドノット、GⅡデイリー杯2歳S(京都・芝1600m)を勝ったアドマイヤクワッズ、GⅢサウジアラビアロイヤルC(東京・芝1600m)を勝ったエコロアルバなど、8頭の重賞勝ち馬が出走予定。混戦かつハイレベルの争いが期待できそうだ。

 それでは、このレースを血統的視点から分析していこう。近年のNHKマイルCで目立つ傾向は、ミスタープロスペクター系の好成績だ。

 2022年から4年連続で、ダノンスコーピオン(父ロードカナロア)、シャンパンカラー(父ドゥラメンテ)、ジャンタルマンタル(父パレスマリス)、パンジャタワー(父タワーオブロンドン)と、同系統の馬が勝利を収めている。さらに、2023年2着のウンブライル(父ロードカナロア)、2024年3着のロジリオン(父リオンディーズ)、2025年3着のチェルビアット(父ロードカナロア)と、2着や3着にもこの系統の馬が入っている。

 今年も多くのミスタープロスペクター系の馬が出走するが、なかでも筆者が最も注目するのがアスクイキゴミ(牡3歳、栗東・藤原英昭厩舎)だ。

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 同馬は、前述のダノンスコーピオンなどと同じロードカナロア産駒。ロードカナロア産駒はNHKマイルCに17頭が出走して1勝、2着2回、3着1回という成績。勝率5.9%、複勝率23.5%という数字は飛び抜けて優秀というわけではないが、馬券に絡んだ4頭は14番人気、4番人気、8番人気、12番人気と人気薄の馬が多く、複勝回収値は204円。仮にすべての馬の複勝馬券を買い続けていたら、倍以上になっていた計算だ。

 アスクイキゴミは前走のGⅢチャーチルダウンズC(阪神・芝1600m)を勝ったが、そのレースも5番人気から半馬身差での勝利だっただけに、今回もそれほど人気にはならなそうで条件にも合致するはずだ。キャリア2戦と経験は少ないものの、新馬戦は今回と同じ東京・芝1600mで勝利しているだけにコース経験があるのも心強い。年明けデビューの馬がNHKマイルCを勝てば、2012年のカレンブラックヒル以来、14年ぶり2頭目となる。

 アスクイキゴミは血統も魅力的だ。母の兄には、リーフスケイプ(仏GⅠカドラン賞/パリロンシャン・芝4000m)など3頭の重賞勝ち馬がいる。また、祖母の父サドラーズウェルズは、前述のダノンスコーピオンのほか、パンサラッサ(GⅠサウジC/キングアブドゥルアジーズ・ダート1800m)、サートゥルナーリア(GⅠ皐月賞/中山・芝2000m)といった、ロードカナロア産駒が母系に持つ血だ。

 さらに母の父系曽祖父デインヒルは、ベラジオオペラ(GⅠ大阪杯/阪神・芝2000m)やファストフォース(GⅠ高松宮記念/中京・芝1200m)などのロードカナロア産駒が母系に持っており、ロードカナロア産駒のGⅠ馬の多くと共通する血統構成になっている。無傷の3連勝でのGⅠ制覇に期待したい。

【もう1頭も同じコースに縁がある馬】

 もう1頭はレザベーション(牡3歳、栗東・松下武士厩舎)を推す。

GⅡニュージーランドT(中山・芝1600m)の勝ち馬で、同牝系には2017年このレース3着のボンセルヴィーソ(父ダイワメジャー)がいる血統。ボンセルヴィーソはニュージーランドT3着からNHKマイルCでも3着だったため、ニュージーランドT勝利から臨むレザベーションには期待が高まるところだ。

また、レザベーションのいとこ、ファインルージュは同じ東京・芝1600mの2022年GⅠヴィクトリアマイルで2着に入っている。この舞台には縁のある牝系だけに、同牝系の馬による好走に期待する。

 以上、今年のNHKマイルCは、ロードカナロア産駒アスクイキゴミ、同牝系馬にNHKマイルC好走馬のいるレザベーションの2頭に期待する。

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