住所のない道路、公園に立っている1本の木、ディズニーランドのシンデレラ城でさえ、マップコードは存在するのだ。個人利用であれば無料でマップコードを発行できて、自由に使えるというので発行してみた。マップコードサイトで簡単な登録をすれば、発行できる。ところでこの数字、いったいどんな場面で使ったらいいの?
マップコード開発元の株式会社デンソーに聞いてみた。
「自分の住所を明記するような場面で使うと相手にとって便利な場合があります。例えば、私は“年賀状”に自宅のマップコードを載せたり、“名刺”に会社のマップコードを載せています。現在、8割ほどのカーナビで対応しているコードナンバーですから、車で来る方はすぐに簡単に的確に場所を設定できますから」
担当者の名刺には確かにマップコードが明記されていたが、見慣れない人にとっては「なんの数字?」と住所を頼りにする人も多いだろう。マップコードが住所よりも必要になることってあるの?
「最近では住設会社で利用されることが増えてきているんです。新築物件などを建てた時、住所がまだなく、お客様に見に来てもらうために住所をチラシに明記できないことがあるようです。その際に住所の代わりにマップコードを案内することがあります。オープンしたばかりの店舗などでも電話番号の代わりにマップコードが使われています。
ビジネスでも様々な用途でマップコードの需要があるようだ。確かに絶景スポットは建物ではないし、景色が綺麗に見える場所であり、住所の特定はできないのかもしれない。ピンポイントで調べられるのはありがたい話だ。次世代は「マップコード教えるから、そこで待ち合わせね!」なんて場面もありえるのかも?! カーナビ以外でも利用できるのか?
「“待ち合わせすること”も現時点でも充分可能ですよ! パソコンではデンソーが提供している『e-mapcode.com』や情報地図検索サイト『マピオン』、『Yahoo!地図』など、携帯では『マピオンモバイル』でマップコードをご利用いただけます。こちらでもご自身の指定位置のマップコードがわかりますよ」
ちなみに『e-mapcode.com』と『マピオン』では、マップコードから地図を検索することも、目的地のマップコードを調べることもできる。地図右上の“URLを表示”でマップコードも表示される。『Yahoo!地図』に関しては、印刷ページで地点を指すマップコードも一緒に表示されるが、マップコードで地図検索はできないのでご注意を。
マップコードが定着してきたら、“待ち合わせ”も迷わなくなるかも?!
(楓 リリー)