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40年以上行列がとぎれない 吉祥寺「小ざさ」の物語 【前編】

40年以上行列がとぎれない 吉祥寺「小ざさ」の物語 【前編】
12月3日に発売された『1坪の奇跡』(稲垣篤子/ダイヤモンド社)。建物そのものや、2階の木の看板、ステンドガラス、1階の角燈は当初から変わっていないという。
「たった1坪で年商3億」――“幻のようかん”(羊羹)を求めて40年以上もの間、行列がとぎれない店がある。それは吉祥寺の小さな和菓子店「小(お)ざさ」。JR吉祥寺駅北口から徒歩2分ほどの「ダイヤ街」商店街にあるこの店。商品は「羊羹」と「もなか」の2品のみ。

そんな「小ざさ」の魅力がたっぷり詰まった書籍『1坪の奇跡』が発売された。著者は社長の稲垣篤子(あつこ)さん。稲垣さんは1932年生まれの78歳! 「小ざさ」で“幻の羊羹”をつくり続け、今も現役で活躍している。しかも本書が処女作。

「小ざさ」の創業は1951年。54年に今の場所にお店を構えた。行列ができ始めたのは69年頃からとのことで、以来40年以上も早朝の行列が続いているのだという。

「“40年以上にわたって変わらぬ景観がここにある”ことの素晴らしさを、『小ざさ』の味を守り続けてきた稲垣さんを通じて伝えたかった」とダイヤモンド社・編集担当の寺田庸ニさん(@yoji_terada)。

「小ざさ」の羊羹は「1日150本限定」。その入手困難さから“幻の羊羹”とも言われている。買えるのはひとり5本までだが、ほぼすべての人が5本買っていくので、先着30人までに入らなければならない。本書いわく、「毎朝4時5時から、盆暮れには深夜1時頃に行列ができ始めることもある」という。

品質を維持できる量で小豆を炊けるのは一度に三升、およそ50本分。小豆を炊いて練りの作業を完成させるまでに3時間半もの時間がかかるので、1日に3回の150本分をつくるのが限度なのだという。

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