マラニックとは“マラソン+ピクニック”のこと。
このマラソンにおいて、スピードは特に問題視されない。フルスロットルで走るのでは無く、自分のペースでゆっくりと。遠足気分で周囲を眺めながら走ることのできる点が特徴だ。
距離は短い物から長距離まで様々。マラソン初心者だけでなく、プロでも練習の疲れを取るために実践する人も多い。「苦しい」ではなく「楽しい」と思えるマラソンである。特にこれからの季節、花が芽吹く風景を眺めたり桜並木の下を走ったり……これなら疲れを忘れて楽しめそう。
そんなマラニックにチャレンジしてみたいという人に、おすすめのものがある。それが長崎を中心に開催されている、“駄マラニック”である。2004年の11月14日から始まったマラニック大会なのだが、“駄”なんてインパクトのあるこの大会、いったいどんなものかお話を伺ってみると……。
この大会で求められるスピードは、「キロ11〜12分でも完走できる設定ですね。ちょっと早歩きくらいです」と、ゆったりペース。
しかも、「もちろんそれよりも速い方もいらっしゃいますが、基本的に”遅い方が偉い”大会なんです」実はこの大会、遅さを競うのである。