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「自分に価値があると思えない」子どもが増えたのは『こどものじかん』私屋カヲルに聞く3

「自分に価値があると思えない」子どもが増えたのは『こどものじかん』私屋カヲルに聞く3
最終回である意味みんなが救われた『こどものじかん』。作者・私屋カヲルに、一癖も二癖もあるキャラクターとストーリーを中心にじっくり解説してもらいました。
その1
その2
※最終巻のネタバレを含みます。

●前に進める人、進みそこねた人。
───白井先生が少女だ、というのはこだわって描かれてましたね。

私屋:自分がそうだと思うんですが、昔にこだわってると、そうでない人が会得していく年齢なりの経験値が足りない気がするんですね。人のダメな部分を許していくとか、自分も他人も含めていろいろな部分に「まいっか」と折り合いが付けられるスキルって、経験値で身につくと思うんですけど、白井先生は自分の心やプライドを守るために、人を許せない。人を許せない人って自分も許さない。

───ああー、白井先生らしい。

私屋:人にきついと、「そういうあなたはどうなの?」ってブーメランが返ってくる。だから隙を見せちゃいけない、ちゃんとしなきゃってなる。謝ったり頼ったり、「ごめんこれやってくれる?」って下手にでられないタイプだと思うんです。でもそういうのが上手にできる方が人として強いし、大人じゃないですか。そういうのを30超えてもこの人は会得して来なかったんだなって。

───でも、こういう人はいますね。

私屋:いますね。酒のんで忘れるとかたまにはハメを外して人に甘えるとか、もっとしていいと思うんですけど。
でもいつか、何かのきっかけで「ま、いいか」と思える瞬間が来たら、昔のわだかまりが消えていくと思うんですよね。それこそ子供を産んで「あ、ちゃんと育てられてる私」ってなった瞬間とか。小矢島先生と結婚して、ちゃんと認めてくれる人がいるっていう瞬間とか。そうじゃなくても「私社会人として働いてるし、人として大丈夫じゃん」と思える瞬間がくれば、自己肯定できて楽になるんじゃないかな……白井先生も、白井先生に共感してくれている読者さんも。

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