最近ではSNSがきっかけで出会い、結婚する人は約10人に1人いるという調査結果(ブライダル総研「恋愛観調査2014」)がある。しかし、SNSなどのインターネットを介して出会った夫婦は「なれそめ」を聞かれるとちょっとばかり話しにくいこともある。
ネットで出会ったカップルはどれくらいいるものなのか
今回話を聞かせてくれたのは、ウェディングプランナーの中本典子さん。その過去の経験から、ネットで出会ったカップルはどれくらいいたのか。
「ここ数年、インターネットでの出会いが多いと感じています。出会いのきっかけとしては『SNS』『お見合いサイト・携帯アプリ』『オンラインゲーム』が多く聞かれます。
この3つを合わせると、10組に1組くらいはいらっしゃいます。
この3つのうちで多いのはお見合いサイトです。また、SNSやオンラインゲームなどで、共通の趣味を通して出会い、ご結婚された方もよくいらっしゃいます」
ネットの出会い…なれそめの紹介はどうする?
結婚式では、よく二人の「なれそめ」が紹介されるシーンがある。ネットで出会ったカップルの場合、どのように紹介されるのか。
「『なれそめ』のご紹介は、人それぞれです。ご本人のご意向によって、ご紹介方法が変わります。
基本的には司会者さんとお二人のプロフィールをお伺いしたときに、どのような紹介が良いか確認しながら決めていくことになります。
また、ネットを通して、趣味をきっかけに出会ったお二人の場合で、出会いのきっかけを詳しくご紹介されたくない方の場合は、例えば『2016年の夏に趣味を通して出会われました』というような形でご紹介をしたりします」
オンラインゲームの友人は席札をハンドルネームで
中本さんが過去に経験したネットで出会ったカップルの挙式の中には、次のような変わった挙式もあったという。
「オンラインゲームで出会ったお二人がいらっしゃいまして、パーティーの列席に同じオンラインゲームで友人になった方が集まったテーブルがございました。そのテーブルの席札だけ、お名前をハンドルネームで記載されていました。
このお二人は、出会いなどもすべてオープンにされていたので、プロフィールムービーや招待状・席次表が『ドラクエ風』になっていたり、ウエルカムスペース装飾も好きなゲームをモチーフにして飾ったりと、ゲーム色満載のウェディングとなりました」
ネットでの出会いは確かに「趣味を通して」の出会いともいえる。オープンにするかどうかは個人差があるものの、このネット社会において、これからは「ネットでのなれそめ」をオープンにするカップルは増えていくのかもしれない。
(石原亜香利)
取材協力
株式会社Dreamfate80 中本典子さん
東京を中心に、オリジナルウェディングを希望する人向けに会場探しから当日のプロデュースまでデザイナーチームがサポート。すでに会場決定している人の不安や質問を受けるブライダルセカンドオピニオンとしても相談可能。