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超話題「THE GUILTY/ギルティ」映画の形のほぼ拉致監禁、ヒリつくミニマルサスペンス

ここまで少ない要素だけで、こんなにヒリヒリするような緊迫した映画が撮れるのか……と、いたく感心した。『THE GUILTY/ギルティ』は「警察の通報オペレーターが電話口だけで事件に立ち向かう」という、珍しいタイプのサスペンス映画である。
超話題「THE GUILTY/ギルティ」映画の形のほぼ拉致監禁、ヒリつくミニマルサスペンス

90分間、おっさんの電話を見守るだけ! でもそれが面白い……


非常にストイック、かつミニマルな映画だ。主人公はデンマーク警察緊急通報指令室のオペレーターを務める警察官で、画面に映る主要登場人物は事実上彼だけ。言ってしまえば、「おっさんが一人で電話してるだけ」な画面を90分近く見せられるという、ちょっとそれ本当に大丈夫かという作品である。が、これがすこぶる面白い。

アスガー・ホルムは、訳あって緊急通報指令室のオペレーターに甘んじている警官である。緊急事態に陥った市民から電話がかかってくるので、それに応じて現場に警官や緊急車両を送り込む手配をするのが仕事だ。だが、実際には酔っ払いのいたずら電話レベルの通報が来たり、ちょっと怪我をしたから救急車を手配しろという迷惑な電話がかかってきたりと、仕事の内容は退屈極まるものだった。いわゆる閑職である。

そんなアスガーが、ある日一本の通報を受ける。電話の主はイーベンと名乗る女性。声の後ろからは自動車の走行音が聞こえる。子供に電話するふりをして通報してきたイーベンは、自らが男に刃物を突きつけられて誘拐され、車に乗せられて高速道路を移動中であることを告げる。なんとか車種と車の色を聞き出したアスガーは管区の警察に情報を報告。さらに通報してきた携帯の番号とイーベンという名前から、彼女の自宅にも連絡をかけ、なんとか事件の輪郭を辿ろうとし始める。

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