SixTONES、金スマ中居正広と「ザ・バラエティ」な爆笑ラリー<柚月裕実のWeekly“J”>
イラスト/おうか

柚月裕実の「Weekly“J”」#14<1月31日〜2月6日>

SixTONES

アイドルファン歴25年超の筆者が一週間の出来事からトピックを紹介しようというこのコーナー。1月31日からの一週間より、印象的なトピックスをご紹介します。

【関連記事】SixTONES ベールを脱ぎ、世界へと波及する異色のナンバー「うやむや」

2月5日放送の『金曜日のスマイルたちへ』(TBS系)に、SixTONESがゲスト出演。
「中居も知らない新世代ジャニーズ」としてSixTONESの魅力に迫った。

中居正広とSixTONESの共演は、2020年放送の『音楽の日』(TBS系)に初登場した際の、たった37秒間。MCを務める中居に、ジェシーが「最初はグー! ジャーン」と瞬時にギャグを披露すると、中居が「いい加減にしろよ、お前!」。

当時の中居は、歩きながら「なんだあのじゃんけんのヤロー」とブツブツと続けたのだった。薄っすら緊張が漂う生放送で、わずかな時間でも両者のラリーによって笑いが生まれ、もっと見たいと思わせるものがあった。

SixTONESは、2020年年始に放送の『しゃべくり007』(日本テレビ系)の新春特番で、MCの上田晋也をはじめ、ベテランお笑い芸人を翻弄したり、腹を抱えて笑わせたりしたことがある。そんな経緯もあり、先輩の中居に臆せず向かっていけるのではないかと今回の共演は期待しかなかった。

ただ、Snow Man出演時にあったように、弱いエピソードには容赦ない編集を入れるのが金スマ……。番組企画を通して見えてきたのは、中居のMC力と、SixTONESの連携プレーだ。

普段から電車移動が多いという高地優吾。「事務所まで電車で行ったりってこともザラにあります」というコメントに、ジェシーが「ほぼ一般人なんで、高地は」と中居に説明すると、「だったら出てってもらえないかな」「一般人出ちゃダメ」と辛口ツッコミ。

「お前変なこと言うからさ」とジェシーに訴えた高地。
ここで終わらせてしまいそうなものだが、「でも、いちばん庶民的な存在かも」と最後に回収していたのがお見事! ジェシーのレシーブから中居のトスを打ち返した高地。バレーボールのような鮮やかな流れだった。

続いて、中居が「みなさんは仲良いんですか?」と投げかけると、「めちゃくちゃ仲良い」と即答。全員の自宅に行ったことがあると言う。「差はないの?」の質問に、森本慎太郎が「京本家じゃないですか?」。中居は「実家なの? 実家なの」(編集されたのかもしれないが)テロップで京本大我の父親が俳優の京本政樹であると伝えられた。

メンバーの森本慎太郎は、じつは12年前に金スマに出演済み。2010年12歳当時の映像が流れたのだが、中居は立ち上がり手を挙げて「記憶にございません」。続けて、「さっきの写真とだいぶ……」「大人になったのかな? だいぶ寄り道したね」と森本の成長ぶりに触れた。

森本はジャニーさんとの最後の会話を紹介、スタジオに驚きと笑いが起こったのだが、「それでですね」と矢継ぎ早に会話を続けると、中居は「なんだどうしたどうした、自信持て。切り替えんなよ。『。
』から次の文までが早いよ」。ツッコミながらもアドバイス。最後は画面がじわじわと黒くなる怖い編集が……。

SixTONES、金スマ中居正広と「ザ・バラエティ」な爆笑ラリー<柚月裕実のWeekly“J”>
毎週金曜よる8時57分から放送。画像は番組サイトより

「怖い先輩は?」に答えたのは……

番組では「SixTONES一斉調査」として、中居からの質問にメンバーがスマホの記名・匿名を使い分けて回答する。コーナーが始まるとすかさず中居が「松村くん、具合悪かったら言ってね」。クールな印象の松村北斗も、頬がゆるんで笑顔に。中居と松村の間で、右手を挙げたら具合が悪い、絶好調だったら左手を挙げると決まった。

一問目、以前Snow Manが出演したことを挙げ、「『中居が優しかった』と聞いた?」の質問。4人が「聞いてない」と回答するなかで、京本が「全くです」、松村にいたっては「これっぽっちも」。

これが中居先輩を刺激した。「お前どうした、急に左手挙がってから調子いい」「何だ、『これっぽっちも』ってどうした」と問い詰めると、「ちょっとその質問……」と、松村が胸の下あたりに静かに右手を挙げた。気づいた中居が「調子悪いのか?」と言語化すると、目をつむって頷いた松村。
仲良しか!

「怖いと思った先輩は?」について聞かれると、SMAPV6、Snow Man、3人がキスマイと回答。中居は「これはちょっと面白いぞ。SMAPはまだ……V6が生々しいな。SMAPは全然、俺さばけるわけじゃん。V6って……V6! これは困ったな」と困惑。MCを揺さぶる回答。

続いて「SMAP」と回答した人に個人名を聞くと「中居さん」と返答。松村が以前、中居の楽屋にCDを持って挨拶に行った時のエピソードを明かした。

「ノックさせていただいて、どうぞって言われたんで(ドアを)開けた瞬間に、パッと見て『誰!?』」。中居のモノマネを交えて再現すると、中居は「君さ、ちゃんと声出るじゃん。俺のモノマネでいちばん声出てどうするんだ(笑)」。

松村は「誰!?って言うタレントさんいらっしゃいます?」ときれいな言葉でツッコミを入れると、大きく口をあけて笑った中居。
「数秒待てば言いますとも」という松村の鋭い指摘に、中居は机を叩いて笑っていた。

若手で共演回数もあまりないけれど、こんな風にトークができる相手も珍しいのではないか。一方、松村も音楽番組等で見せるのとは違うテンションで、トークの巧さが光っていた。

他にも、ドッキリを仕掛けられて、驚き具合にカメラを意識した疑惑がかけられたジェシー。森本も嫌なディレクターとの会話を隠し撮りされたり、MCを目指す田中樹が、中居への尊敬の念を口にしたものの、事前に仕掛けられた隠し撮り映像によって、田中が中居がモテないと発言したことがバレたり。

テンポのいいラリーにたくさんの笑い、なんともいえない妙な間、トークがカットされた編集と緩急ありつつも、活気に満ちていて、「ザ・バラエティ番組」だった。中居とSixTONESのラリーを通して、金スマの視聴者にもメンバーの顔や個性が伝わったのではないだろうか。

MCを翻弄するかのようにぶつかっていく感じ、中居の声の張りからして強めのバラエティスイッチが入ったような興奮が伝わってきた。2列目に座るメンバーの顔がたくさん映っていたのが中居の番組らしい。

グループではメインボーカルの京本大我、ジェシーとのスタジオトークが少なかったように思うのと、高地もディレクターと打ち合わせをしたと言う。編集でカットされた森本のV6岡田准一とのエピソード、怖い先輩としてキスマイを挙げたメンバーが3人いたが、何か語ったのだろうか。まだまだ映像はありそうな気配。
ぜひ続編を放送してほしい。

最後に、中居さんのファンいじりも面白かった。「尊敬している先輩がいる?」の質問に、森本が「いない、中居のファン」と回答。中居は森本に「え!? ちょっと……お前さ、日ごろ俺のこと“中居”って呼んでるんだろ」とツッコミ。「『いない』の後の『中居のファン』もやだ。中居のファンがいないみたいじゃんか。(ファンは)いるんだよ、どっかに。みんなどっか行っちゃったけど。最近見てないけど、いるんだよ。怒らせんなよ? 俺のファンの子、みんなメガネかけてるから!」。

メガネ……!

【関連記事】SixTONES 新しい景色、みたいよな? ――『1ST』に輝くSTardomを駆け上がる6人の未来
【関連記事】SixTONES、ジャニーズJr.時代最後のライブが映像化 手を繋いだ6人が潤んだ瞳で見たものは?
【関連記事】SixTONES ジェシー、陽気なキャラと音楽に対する愛情が伝わる歌声で注目を集める24歳の素顔

●柚月裕実の「Weekly“J”」アーカイブ
【#1】V6・嵐ライブ/森且行選手SG優勝に並んだSMAPの言葉に涙の一週間
【#2】SixTONES『NEW ERA』はカップリング曲にも注目
【#3】中居正広にバラエティの洗礼を受け、爪痕残したSnow Man
【#4】ジャニーズWESTの“おバカ”ぶりと即興コントがしっかり面白い
【#5】ジャニーさんが最後に推したジャニーズJr. 高橋優斗のキャッチャー力
【#6】東山紀之が仰天ニュース初登場「何に使ってるの?お金」中居の回答は?
【#7】ふぉ~ゆ~辰巳雄大の奮闘が光った『すこジャニ~ルールだらけの旅~』
【#8】大野智の影響受けた 加藤シゲアキの小説『オルタネート』が直木賞候補に
【#9】V6・三宅健 旅番組でのやんちゃな言動の中に垣間見たスマートな所作
【#10】HiHi Jets 猪狩蒼弥『東大王』等で見せる頭の回転の速さが武器
【#11】中居正広「楽しそうで何より!」 LiSAを推しまくるキスマイ宮田俊哉
【#12】TOKIO 長瀬智也のぶっ飛びド天然エピソード

【#13】香取慎吾「おーはー!とおっはー!」が響き渡った『アノニマス』放送日


※エキレビ!を更新しましたら、Twitterでお知らせしています。お見逃しのないよう、ぜひフォローしてくださいね

Writer

柚月裕実


Web編集/ライター。ジャニヲタ。アイドルがサングラスを外しただけでも泣く涙腺ゆるめな30代。主にKAT-TUNとNEWSですが、もはや事務所担。

関連サイト
@hiromin2013

編集部おすすめ