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『武士スタント逢坂くん!』第5話 ホースを使っての触手体験もして「覚醒」した逢坂(濱田祟裕)
イラスト/おうか

春爛漫の同人誌即売会へ『武士スタント逢坂くん!』第5話

7月26日からスタートしたシンドラ『武士スタント逢坂くん!』(日本テレビ系)。原作はヨコヤマノブオ『武士スタント逢坂くん!』(小学館「ビッグスピリッツコミックス」刊)。江戸時代からタイムスリップしてきた逢坂総司郎を濱田祟裕(ジャニーズWEST)が演じる。
第5話は、逢坂くん、春爛漫の同人誌即売会へ行く!

【前話レビュー】『武士スタント逢坂くん!』「かたじけない!!!」素っ裸で泣いてわびる逢坂(濱田祟裕)が愛しい第4話

週刊誌の連載を抱える宮上裕樹先生(今井隆文)から、「逢坂くんにも、もっと漫画の世界を知ってもらわないとな」と、同人誌即売会へと誘われた逢坂。アシスタントの瀬戸水緒(長井短)が「同人誌即売なら逢坂くんが見たーい景色が見られる」と教えられると、チーフアシスタントの緋村清人(森本慎太郎/SixTONES)も即売会「アダルティア」について簡潔に説明、パンフレットを手渡した。

「出版社の介入がないから、自分の好きに作品の表現をできるのが同人誌の魅力かな」と瀬戸が興味をそそるように伝えると、「ほほほほほ」と満面の笑みを浮かべる逢坂くん。緋村もアシスタントになる前は出品していたという。さらに宮上先生が、会場の様子を「春爛漫」と表す。

パンフレットを見るなり、目に留まったある作品の絵に反応した逢坂。“要すべり”なる瞬間移動さながらの技を用いて向かうは本棚。そこで橋本AEGの『ズルズル淫魔図姦』を引っ張り出してみせた。なんと宮上先生の師匠であることが判明した。

初めてエロ漫画を読んだときに泣いて喜んだ逢坂。つい先日のことながら、なんだか遠い昔のことのように思えてきた。そして、つい数分前に初めて知った即売会も、点と点が線になっていくと昂る逢坂くん。
「春爛漫の同人誌即売会にいざーーーー!」と宮上先生に覆いかぶさるようにして即売会への参加を訴えた。

衝動を探す逢坂

まずは会場を上から眺める一行。「江戸の同士たちよ、夢に思わぬ理想郷に逢坂は立っておりまする」。かつて取引していた彼らの顔を浮かべては、春爛漫な雰囲気に浸っていた。

ブースを見て回る中で、逢坂は淫魔図姦に登場したキャラクターに扮した売り子に出会う。逢坂くんのちょんまげ姿もここではコスプレイヤーに見える。逢坂にとってぴったりの居場所になっていた。

逢坂は売り子に近づき、なりふり構わず床に手をついて画を描き始める。止めにかかった宮上先生もお手上げ状態。そこへ逢坂の背後から肩をガシッとつかんできたヒョウ柄のジャケットを着た男が現れた。逢坂はペンを武器に反撃に出るものの、腕を掴まれ、Gペンを口に入れる。今度はペンを奪い、尻軸からガブリ……。“トッポ”のごとくバリボリ食べる。
逢坂くんはじめ誰もが思った、「只者にあらず」。まさかAEG先生(ROLLY)だったとは。

「決して悪気があったわけではないんです」逢坂くんと一緒に頭を下げてAEG先生に詫びる緋山。逢坂くんとのコンビ愛を見せた。



AEG先生から言われるがままに、さっき描いていた画を見せる。こんなチャンスそうあるわけじゃない。なんとなく予想はしていたけれど、首を縦に振らず、それどころか、「エロっていうのはな! ここで描くんだよ!!」と股間をぎゅーーー。そのまま上に持ち上げるほどの怪力。AEG先生の強烈な洗礼を受けていた。

元弟子の宮上先生が解説する。「漫画は自分の中から湧き出てくる衝動で描くもの。逢坂くんの画にはそれが感じられなかったってことですよね」。
自分の画が至らなかったのは仕方ないにせよ、AEG先生から大した弟子を育ててないと、宮上先生までいじられる始末。

『武士スタント逢坂くん!』第5話 ホースを使っての触手体験もして「覚醒」した逢坂(濱田祟裕)
次回第6話は8月30日(月)25:04〜放送

衝動といえば、通りがかった書店のラックにあった春画を見て泣いて喜んだり、丹内あたり(久保田紗友)に恋して春画を描いてみたり。ついさっきだって売り子のコスプレを目にして衝動的に画を描いていた。それを上回る衝動……それをどうやって画に落とし込んだらいいのだ。

緋村も思うところがあったようで、“衝動”について一緒に紐解くかのように言葉をかけていた。単なる先生のアシスタントじゃない、逢坂のお世話係でもない、緋村の本心が見えた一コマだった。

さて、丹内殿からペットボトルのジュースをもらってからの逢坂。誰の目にも明らかな覚醒をみせた。触手を表現するパートで見せた濱田の動き。コンテンポラリーダンスのようで、そのしなやかな体の動きも見ごたえがあった。

初めての同人誌即売会、並ぶ作品を前に「これだけの題材の中から何を描くか」と描き手としての視点で物事を見ていた逢坂。今回の“衝動”の発見、覚醒、ホースを使って衝動のままに触手を体験した逢坂はどんなテーマで漫画を描くのだろうか。

(柚月裕実)

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番組情報

『武士スタント逢坂くん!』

主演:濱田崇裕(ジャニーズWEST) 森本慎太郎 久保田紗友 長井短 今井隆文
原作:ヨコヤマノブオ『武士スタント逢坂くん!』(小学館「ビッグスピリッツコミックス」刊)
脚本:坪田文 伊達さん
演出:渋江修平 大江海
音楽:近谷直之

編成企画:安島隆 河野雄平
コンテンツプロデューサー:岩崎広樹
チーフプロデューサー:福士睦
プロデューサー:諸田景子 長松谷太郎 中野有香
制作プロダクション:ギークサイト
製作著作:日本テレビ ジェイ・ストーム
(C)ヨコヤマノブオ・小学館/NTV・JStorm

番組公式サイト:https://www.ntv.co.jp/bushi/
番組公式サイト:@bushi_ntv


Writer

柚月裕実


Web編集/ライター。ジャニヲタ。アイドルがサングラスを外しただけでも泣く涙腺ゆるめな30代。主にKAT-TUNとNEWSですが、もはや事務所担。

関連サイト
@hiromin2013

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