We♡SMAP #5|SMAP内でUNOが流行 中居は「家に帰ってもSMAPのCDを聴く」(香取)
イラスト/おうか

ずっとSMAPが好き♡ SMAP特集

1995年のSMAPはシングル4作とアルバム1作をリリース。シングルは3月3日「KANSHAして」、6月6日「しようよ」、9月9日「どんないいこと」、11月11日「俺たちに明日はある」。アルバムは7月7日に「SMAP 007〜Gold Singer」をリリース。


【前回レビュー】We♡SMAP #4|つかこうへい語る「木村拓哉の俳優としての“華”の源・貪欲さの象徴は『目』」

「しようよ」のカップリング曲「Let's go to 週末ヘヴン」はロッテシュガーレスガムのCMソングに起用された。「週刊明星」(1995年8月号)にロッテの広告記事。「粒タイプのシュガーレスなら、これだよネ!」とブルーベリーとフラボノフレーバーのガム2種類。当時はノンシュガーブームだった。

ロッテシュガーレスガムはプレゼントキャンペーンも行なっており、バーコード300円分を一口としてハガキで応募すると、抽選で6,000名にオリジナルテレカ2枚入りの「SMAPスーパーホルダー」をプレゼントと太っ腹。

冷蔵庫の中身からH話まで回答

お隣のページには「SMAP真実大白状」と大きなタイトル文字。「冷蔵庫の中身からH話までマル秘質問SPECIAL」として全120問の質問に答えていた。


トップバッターは木村拓哉。「衣・食・住」をテーマに語った。髪を肩まで伸ばしたヘアスタイル。1994年にドラマ『若者のすべて』に出演した木村。1993年の『あすなろ白書』の取手くんからは随分と印象が違う。ヘアスタイルを大胆にチェンジして、雰囲気を変えていたのも木村の特徴だ。


映画のあとは単発ドラマが予定されており、「それが終わったら切るかも。でも気分次第だから、まだ全然わかんないな」。欠かさず持ち歩いているものについて、「サングラス、カギ、財布、タバコ、それと髪しばるゴムね。これは必需品」。お気に入りシャンプー銘柄トップ5を挙げており、1位は「Rella105」、2位は「SALA」。

続いて香取慎吾
芸能界の掟3箇条について、遅刻を挙げた。この取材当日に「大遅刻をブチかました」とある。「ラジカセを持って、歌いながらスタジオの中を歩き回ったりしちゃダメ」。芸能界で怖いなと思うことは「わけわからず肩を揉んでくる人がいるの。コワイよ~。あとだんだん僕が悪いことをしても怒る人が少なくなってきたんだ。
なんかウソっぽくてイヤだなぁ」。

SMAP内で流行ってることは「UNO」。「この間中居くんと木村くんが『移動の車にさぁ、バットとボール積んどこうぜ』って話してたの。ヤッベー~、野球やらされるって密かに恐れてます」。

香取のなんでもBEST5はメンバーのヘンなクセについて。中居について「家に帰ってもSMAPのCDを聴く。
もう、デッキにCDが入ってるんだもん。ビデオデッキにはSMAPのビデオがセッティングされているのだ」。香取が語った何気ないエピソードから伝わる中居のSMAP愛がたまらない。

森且行は遊び&デートの極意について。「“間がない遊び”」を挙げた。デートのスケジュールを決めてしまうのだそう。
理想のデートは夢モリで行ったキャンプが楽しかったと、「好きなコと友達10人くらいでいけたらいいだろうね」。二人じゃないのか!とツッコミたくなるけれど、サーフィン、バイク、車の話がやっぱり多い森。

アンケートには硬派なワードが並ぶ。「好きになったら一直線」「キメの言葉は“好きです!”。あくまで直球勝負!」と、ドがつくほどのストレート。この後のレーサー人生にも通じる、まっすぐな性格が感じられた。ちなみに行ってみたいデートスポット1位は「モナコ」、2位「キャンプ」、3位は「定食屋」。振り幅……!

草なぎ剛は「現在・過去・未来」について。子どもの頃なりたかった職業について。小学校低学年の頃は巨人の4番バッター。と隣の子が書いているのをマネして書いていたと草なぎ。「小5のときに少年隊を見て、初めて“タレントになりたい!”って思ったんだ」。

人知れず秘密特訓したことは、「ダンス・レッスン受けてたころは、よく慎吾と夜12時くらいから朝までダンスの練習してたね。慎吾の家や、僕の家で。家の人はかなりうるさかったと思う」。

武道館での“オリジナルスマイル事件”について。春のコンサートで「オリジナルスマイル」を歌った際に、草なぎは音程がとれなくなってしまった件について聞かれると、「あらやっちゃったー!!」としつつ、「もうやらない、じゃなくて、またやっちゃうよー!」。さすがはつよぽん。

この頃に一人暮らしを始めたそうで、質問に対して「う…ん…」と回答。触れられたくなかったのだろうか。いちばん欲しいものは「洋服」。今にも通じるヴィンテージ好き。



H担当は「11PM」で“目覚めた”中居

稲垣吾郎は「喜・怒・哀・楽」。「Gパン+500円Tシャツ。けっこうお気楽ファッションが好き」と言いつつ、誌面に映るワンショットは、品のあるキレイ目なコーデ。腕には大きめフェイスの腕時計。シンプルだけど、洗練されている。

この日はドラマのナイトロケだったそう。「野球場を走るってシーンがあったんだ。」とナイター設備に照らされながら、草野球の球場を走ってきたという。「大の字で寝ころがったときも、草の匂いがよくてねー。幸せだったよ」。

人生最大の喜びは?の質問に、「“宇宙”を感じる瞬間っていうのがあれば、最高じゃないかな」。デヴィッド・ボウイの曲に登場するトム少佐と「交信できれば…」。稲垣ならではの宇宙が広がっていた。

ラストは中居正広。この特集の冒頭に「冷蔵庫の中身からH話まで~」とあり、そのH担当が中居だった。小学2、3年の頃に「11PM」という深夜番組に影響されて“目覚めた”と告白。ここからしばし“男子”トークが続いた。

恋愛したらどんなタイプになるかを聞かれると、「ベタベタでもサラサラでもないな。プチプチ…でもない。ニコニコ。これだな」。ズバリ同棲願望は?について、「特にありません」、女の子の涙に弱い?「弱いね。泣いた顔なんて、みたくないよ。でもね、ウソの涙は認めないね」。グッとくる女優BEST5、1位 山口智子、2位 藤谷美和子、3位 和久井映見が当時の回答。セクシー系は好みではないのだそう。アイドル誌ではない週刊明星なだけに!? この他にもなかなかの赤裸々トークを繰り広げていた。

木村と中居の回答を筆頭に、これまでのアイドル像にとらわれることなく、どんどんフレームを広げていく。当時はまだ根強く残っていたであろうアイドル像も、ファンの夢を壊さず、かといって守りすぎず、攻めた印象。SMAPとしてはもちろん、俳優やバラエティのMCなどそれぞれが目指す先へ突き進んでいた。


CDデビューから5年目。アルバムを引っさげて全国18都市、43公演のコンサートをツアーを開催(月刊明星/1995年10月号より)。金沢公演の楽屋裏に密着。

ギブソンのギターを手にチューニング中の稲垣、ジャニーズJr.に囲まれてピースサインの香取、全員がほとんど寝ていない中でも元気だったという草なぎ。どこでも寝ちゃう中居は衣装を着ると「別人のように真剣な眼差し」とある。釣り雑誌を片手にした木村は、「中居がラジカセでかけた『デリシャス』に合わせて大声で歌い出す。が…ちょっと音程を外す」。森はDJスタイルでスクラッチを披露するためにスタッフと打ち合わせ。相変わらず様々なチャレンジを続けていた。
(柚月裕実)

※次回の更新は10月11日(月)21時予定! レビューを更新しましたら、エキレビ!のツイッターでお知らせします

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Writer

柚月裕実


Web編集/ライター。ジャニヲタ。アイドルがサングラスを外しただけでも泣く涙腺ゆるめな30代。主にKAT-TUNとNEWSですが、もはや事務所担。

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@hiromin2013