U-22日本代表の完敗が突きつけた 日本サッカーへの違和感の正体

U-22日本代表の完敗が突きつけた 日本サッカーへの違和感の正体

10月の親善試合では、王国ブラジルを敵地で撃破。母国開催の五輪に向け意気上がるU-22日本代表チームだったが、11月17日の試合ではホームでコロンビアに0-2で敗れた。スコア以上の完敗と評されたピッチ上で何が起こっていたのか。そして、この試合が浮き彫りにした日本サッカーの根深い問題とは。東大ア式蹴球部の山口遼ヘッドコーチに分析してもらった。

文 山口 遼(東大ア式蹴球部)

 ツケが回ってきた。そんなふうに思わずにはいられない。

 東京五輪開幕が半年後に迫り、直近の試合ではブラジル代表に逆転勝ち。さらには堂安律久保建英といったA代表のメンバーも今回合流するということで、にわかに高まっていたはずの期待とボルテージが、今回の試合で一気に「平熱」へと戻ってしまう、そんな内容であった。

 まずは試合で起きていた現象を分析していくが、本当の問題はより深いところにあるような気がしてならない。かねてから抱いていた日本サッカーに対する違和感を最後に少しだけ述べたいと思う。

3バックについて

 U-22日本代表は、A代表とは異なり一貫して[3-4-2-1]をメインのシステムとして使用してきており、今回も久保と堂安をシャドーに配置した[3-4-2-1]を用いて試合に臨んだ。しかしながら、その完成度はとても3バックをずっと用いて戦ってきたチームのものとは思えなかった。

 3バックのシステムでは、3枚でピッチの横幅をすべて管理するのは実質的に不可能なので、守備時にはウイングバック(WB)がDFラインに加わり実質的な5バックを形成することになる。そのため、一般的に4バックとはかなり異なったロジックに基づいてチームを動かすことになる。その特徴を整理しながら試合を振り返ろう。


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