THE IDOLM@STER SideMのライブ。“1st STAGE~ST@RTING!~”から4年、ついにやってきた“4th STAGE”は、初日を「SMILE PASSPORT」、そして2日目を「DREAM PASSPORT」としてテーマを分け、これまでのSideMの単独ライブとしては最も大きな会場であるさいたまスーパーアリーナで開催。
さらに全国、そして海外でもライブビューイングも敢行され、どれだけこのコンテンツの人気が高いかを感じさせる。会場の、そして全国LV会場のプロデューサーたちが熱狂したそのライブの2日目の模様をレポートする。

2018年5月から現在も連続リリースが続いているCD「THE IDOL M@STER SideM WORLD TRE@SURE」シリーズは、アプリゲーム「LIVE ON ST@GE!」で、海外公演をテーマに、各国のイメージを楽曲にしてシャッフルユニットで歌われるシリーズだ。そのテーマソングとしてそれぞれのCDで歌唱するメンバーで聴かせる「MEET THE WORLD!」を出演者全員で歌い幕開けした今回のライブ。タイトルからも、このシリーズのように世界へと向かっていく彼らを魅せるライブなのだ、と改めて感じさせるオープニングだ。

壮快で広がりある楽曲を、ユニットのあいだを、そしてプロデューサーと繋いでいくように歌声を重ねていくメンバーたち。
いつしか幕開けの歌は大合唱となり、世界へ出掛け、新たな感動に出会うことを楽しんでいこう、というメッセージが会場に響いていった。そんなステージで歌う彼らの背後ではスクリーンにこの日出演のメンバーだけの集合イラストが映し出され、大歓声を呼び、315の歌で盛大に開いた世界への扉が開かれた。

幕開けに続いた歌はF-LAGSの「夢色VOYAGER」。この日、出演できなかった三瓶由布子(秋月涼役)だったが、なんと涼が映像で登場!「プロデューサーさん!夢への扉を一緒に開きましょう!」と涼の声が響くと、徳武竜也(九十九一希役)、浦尾岳大(兜 大吾役)が元気に歌い上げる。会場のプロデューサーも一緒に歌声を重ねて、旅へ出るときのワクワク感をめいっぱいに体現した。

「さぁ!子猫ちゃんアンド野郎どもー!まだまだ盛り上がっていこうぜ!」と野上 翔(伊瀬谷四季役)の声でHigh×Jokerが登場。
歌うのは「HIGH JUMP NO LIMIT」だ。ステージから移動してきたトロッコに乗った彼らは歌いながらアリーナ席最後方に作られたサブステージへ移動。野上翔に千葉翔也(秋山隼人役)、白井悠介(若里春名役)、永塚拓馬(冬美旬役)、そして渡辺 紘(榊 夏来役)の5人の息の合ったダンスで魅せるバンドサウンドで会場が揺れる。

そんな元気なステージのあとに、プロデューサーを乗せた船の航海の模様が映し出される。辿り着いたのは大陸的な彩り鮮やかな中国。もちろん登場したのはカンフーファッションに身を包んだJupiterの松岡禎丞御手洗翔太役)、Beitの高塚智人(渡辺みのり役)、THE 虎牙道の寺島惇太(大河タケル役)、F-LAGSの浦尾岳大だ。
軽快なリズムで軽やかなメロディが乗る「千客万来ニーハオサァカス!」をプロデューサーと共に歌い上げる。すると船はさらに次の場所へ。どうやらそこは燦燦と太陽の注ぐビーチ。「今日は海の動物たちも一緒に遊ぼうぜ!」と古畑恵介(橘 志狼役)の声と共にステージへ矢野奨悟(岡村直央役)と村瀬 歩(姫野かのん役)。大きな浮輪の中から顔を出したり、キュートな動きと歌声でそれぞれのソロ曲をマッシュアップしたライブ特別バージョンの「うぇるかむ・はぴきらパーク!」を聴かせ、会場をふわふわ可愛い空気に変えてしまう。

するとそんなサマータイムを受け継ぐようにトロピカルなイントロが響く。
「Hey!かのん!迎えに来たよ~♪」とご機嫌なS.E.Mの榎木淳弥(舞田 類役)とCafe Paradeの小林大紀(水嶋 咲役)が登場。村瀬歩を加えてハワイがテーマなサマーチューン「ALOHA! HAPPY CREATOR!」をトロッコで移動しながら会場へ届ける。「アロハ!」の掛け声が会場中から響く中、笑顔いっぱいの3人。MCを挟んで次の旅路はAltessimoとCafe Parade、そしてLegendersで歌う「Eternal Fantasia」。今回は狩野 翔(神谷幸広役)と天崎滉平(東雲荘一郎役)、古川 慎(アスラン=BBII世役)児玉卓也(卯月巻緒役)に小林大紀のCafe Paradeの5人と共にAltessimoの土岐隼一(都築 圭役)にLegendersの笠間 淳(葛之葉雨彦)で歌う3rd ANNIVERSARYで出来た1曲。高らかな歌声が響き合うマーチングソングが虹色に発色していく。


そして旅はさらに先へ。今度は静けさと雪景色の街に到着する船。ベルの音が鳴り出すと、フィンランドをテーマにした「Purely&Kindly」が流れ出した。Beitの堀江瞬(ピエール役)、Wの山谷祥生(蒼井享介役)に彩の中田祐矢(清澄九郎役)、High×Jokerの渡辺 紘の4人でしっとりと聴かせる冬の澄んだ空気ような美麗なポップチューンにプロデューサーたちは聴き入った。続く曲に大歓声が沸く。なんとTVアニメ『アイドルマスター SideM』のBlu-ray限定版特典だった「冬の日のエトランゼ」だったのだ。
仲村宗悟(天道 輝役)、内田雄馬(桜庭 薫役)、八代 拓(柏木 翼役)のDRAMATIC STARS3人と梅原裕一郎(鷹城恭二役)、堀江瞬、高塚智人のBeitの3人、合せて6人で歌う1曲。切なさあるメロディを切々と歌い上げる6人が花道の先に客席中央に作られたステージで背を向け合い円状になったところでカメラがぐるりと彼らの表情を撮っていく「イケメン回転ずし」に歓声は止むことがなかった。

様々な国の音楽に触れる315プロダクションの世界旅行はいよいよ中盤へ。ここで旅路は三色の世界に入って行く。メンバーの個性が活きるコーナーだ。『アイドルマスター SideM 理由あってMini!』のエンディングだったフィジカル、メンタル、インテリの属性別ユニットによるナンバーだ。最初に登場したのは赤い情熱漲るフィジカル「LET’S GO!!」。赤く染まる会場を力強い歌声が席捲する。テンションをあげていくように唸るギターの音に「オィ!オィ!」と大歓声が沸き、さいたまスーパーアリーナは巨大ライブハウスに!そんな熱の後にはみんなのYellowことメンタルの「Friendly Smile」。ハートフルで可愛らしい元気な1曲に黄色く染められたフロアの光が揺れる。跳ねる歌声とメンタルメンバーの笑顔に「315!」と声があがった。このコーナーの最後はインテリが都会的でクールなトラックに冷静ながらも熱を孕むボーカルを重ねていく「POKER FAITH-ポーカーフェイス-」を聴かせる。知的ながらも情熱的な彼らの表情を堪能させると、会場の青い光も大きく激しく揺れた。

ライブは後半戦へ。まずはDRAMATIC STARSとHigh×Jokerの2ユニットによる「夜空を煌めく星のように」が高らかに鳴り響く。2nd ANNIVERSARY DISCに収録されたコラボ楽曲。ハイジョらしいバンドサウンドとドラスタらしい広がりある爽快なメロディが躍動するビートに乗ると楽し気な歌声が伸びやかに会場を圧倒していく。楽曲の楽しさと歌うメンバーの笑顔と共に会場にも笑顔の花が咲く。

コラボは続く。パワフルな歌声のあとには元気な歌声。FRAMEともふもふえん、そしてF-LAGSの3ユニットによる「Compass Gripper!!!」だ。FRAMEから単独参戦の熊谷健太郎(握野英雄役)ともふもふえん、そしてF-LAGSの2人がポジティヴで生命力を感じさせるパワーチューンを聴かせ、会場は一体となって熱を放った。

熱は伝播する!ふたつのコラボ曲からバトンを受け取ったのはCafe Parade。「Reversed Masquerade」でヨーロピアンなゴーストソングを、まるでミュージカルのようなダンスパフォーマンスで魅せると、会場は一気にテーマパークのおばけ屋敷感に浸食されてしまう!個性的な5人の歌声が交差しては重なり、耳から楽しませる。ヨーロピアンな墓場の雰囲気から旅はそんなヨーロッパな街並みへ。ドイツをテーマにした「Hallo,Freunde!」が響き出す。歌うのはJupiterの神原大地(伊集院北斗役)、Altessimoの土岐隼一、High×Jokerの永塚拓馬、Cafe Paradeの古川慎という顔ぶれ。ダンスフロアで優雅にダンスを踊るような、荘厳でドラマティックでメルヘンな色合いもある1曲。美しい調べを高らかに歌い上げるメンバーの歌声に暫し聴き入ってしまった。

さらに旅はフランスをテーマにした曲でありこのWORLD TRE@SUREシリーズの最初の一曲である「永遠なる四銃士」へ。DRAMATIC STARSの仲村宗悟、FRAMEの熊谷健太郎、神速一魂の益山武明(紅井朱雀役)、Legendersの笠間淳という組み合わせで聴かせる猛々しいまでに雄々しい力強い歌だ。戦う男の姿を感じさせる、劇的な1曲で彼らの情熱を感じさせた。

そして登場したのはJupiter。「Jupiter!いくぜーーー!」と寺島拓篤(天ヶ瀬冬馬役)が会場のテンションをアゲて、熱風のような熱く激しいロックンロールが掻き鳴らされる。どんな困難があろうとも決して消えることのない彼らの情熱を感じさせる1曲で、さすがJupiter!という実力を見せつけると、ガラリと空気を変えたのは続く一曲。315プロダクションの王子様ことBeitによる「TOMORROW DIAMOND」。ステージから届く歌が会場を埋め尽くすプロデューサーを、LV会場でスクリーンを見つめるプロデューサーを、根こそぎ幸せにしてしまうようなロマンティックでハートフルな胸キュンソング。最後の指輪の箱を開ける振りまで、シアワセいっぱいにしてくれる珠玉ソングに胸が温かくなる。

ユニット曲、コラボ曲、シャッフル曲、それらユニットのカラーを見せるパートのトリを飾るのはやはりDRAMATIC STARSだ。彼らのはじまりの曲である「STARLIGHT CELEBRATE!」。プロデューサーもみんなで声をあげて大きな歌声の塊が響き渡る会場。さいたまスーパーアリーナでも、映画館でも、この歌声は空へと駆けていったはず!それほどのパワーをこの曲から感じる。

本編の最後は5月10日にリリースになったばかりの4th ANNIVERSARY DISCから「DREAM JOURNEY」を初披露。出演者全員で歌うこの曲は、夢への旅路の中での、想いを刻んだ感動の珠玉ナンバー。この曲を聴けば、いつだって未来へと新たな旅を始められる。
「夢の旅はこれからも続いていきます。これからも俺たちと一緒に走り抜けようぜ!」(寺島拓篤)
「さいたまスーパーアリーナのプロデューサーのみんな!そして世界中で見ているプロデューサーのみんな!今日は本当にありがとうございました!」(仲村)

出演者全員で「ありがとうございました!」と感謝の言葉を継げると、客席からも「ありがとーー!」の声があがる。「MEET THE WORLD!」で始まったこの日の旅は、こうして幕を閉じたのだった。

鳴りやまないアンコールの声に登場した315プロダクション代表取締役の齋藤孝司から今後の彼らの活動の発表があり、大歓声に包まれると、そこへ再びアイドルたちが登場。アンコールはプロデューサーと彼らがずっと大切にしてきた「Beyond The Dream」、そして「DEIVE A LIVE」。みんなで一緒に歌えば、心がどんどん明るく前へ向かう力が湧く。アイドルとは、見ている人を元気にして、明日への活力の火を灯してくれる。ライブの帰り道のプロデューサーたちは、そんな活き活きとした表情をしていたことだろう。また次のライブへ。想いを馳せながら。

Text By えびさわなち

THE IDOL M@STER SideM 4th STAGE~TRE@SURE GATE~「DREAM PASSPORT」
5月12日(日)さいたまスーパーアリーナ

セットリスト
01.MEET THE WORLD!/全員
02.夢色VOYAGER/F-LAGS
03.HIGH JUMP NO LIMIT/High×Joker
04.千客万来ニーハオサァカス!/中国
05.うぇるかむ・ぱぴきらパーク!/もふもふえん
06.ALOHA! HAPPY CREATOR!/ハワイ
07.Eternal Fantasia/Altessimo・Cafe Parade・Legenders
08.Purely&Kindly/フィンランド
09.冬の日のエトランゼ/DRAMATIC STARS・Beit
10.LET’S GO!!/フィジカル
11.Friendly Smile/メンタル
12.POKER FAITH -ポーカーフェイス-/インテリ
13.夜空を煌めく星のように/DRAMATIC STARS・High×Joker
14.Compass Gripper!!/FRAME・もふもふえん・F-LAGS
15.Reversed Masquerade/Cafe Parade
16.Hallo, Freunde!/ドイツ
17.永遠なる四銃士/フランス
18.GLORIA MOMENT/Jupiter
19.TOMORROW DIAMOND/Beit
20.STARLIGHT CELEBRATE/DRAMATIC STARS
21.DREAM JOURNEY/全員

EN1.Beyond The Dream/全員
EN2.DRIVE A LIVE/全員

<出演>
DRAMATIC STARS
仲村宗悟(天道 輝役)
内田雄馬(桜庭 薫役)
八代 拓(柏木 翼役)

Jupiter
寺島拓篤(天ヶ瀬冬馬役)
神原大地(伊集院北斗役)
松岡禎丞(御手洗翔太役)

Altessimo
土岐隼一(都築 圭役)

Beit
梅原裕一郎(鷹城恭二役)
堀江 瞬(ピエール役)
高塚智人(渡辺みのり役)

W
山谷祥生(蒼井享介役)

FRAME
熊谷健太郎(握野英雄役)


中田祐矢(清澄九郎役)

High×Joker
野上 翔(伊瀬谷四季役)
千葉翔也(秋山隼人役)
白井悠介(若里春名役)
永塚拓馬(冬美 旬役)
渡辺 紘(榊 夏来役)

神速一魂
益山武明(紅井朱雀役)

Cafe Parade
狩野 翔(神谷幸広役)
天崎滉平(東雲荘一郎役)
古川 慎(アスラン=BBII世役)
児玉卓也(卯月巻緒役)
小林大紀(水嶋 咲役)

もふもふえん
矢野奨吾(岡村直央役)
古畑恵介(橘 志狼役)
村瀬 歩(姫野かのん役)

S.E.M
榎木淳弥(舞田 類役)

THE 虎牙道
寺島惇太(大河タケル役)

F-LAGS
徳武竜也(九十九一希役)
浦尾岳大(兜 大吾役)

Legenders
笠間 淳(葛之葉雨彦役)

(C)BANDAI NAMCO Entertainment Inc.

関連リンク
「アイドルマスター SideM」ランティスサイト