J1のジュビロ磐田は6日、MF古川陽介(21)がポーランド1部グールニク・ザブジェに期限付き移籍することを発表した。移籍期間は2025年1月31日まで。

パリ五輪世代の古川陽介は、高校サッカー界の名門である静岡学園で10番をつけ活躍。2022年にジュビロ磐田へ加入し、J2時代の昨季から出場機会を増やしていた。

この世代屈指のドリブラーとして評価されており、元日本代表の松井大輔は高校時代の古川をみて「空間を切り裂いていくじゃん、間を縫って、これいいよね。めっちゃ好きだよね」と絶賛。

今年6月の東京ヴェルディ戦では50mを超える単独突破からゴールを決めて大きな話題となった。

また、同じ滋賀県出身の中井卓大(現SDアモレビエタ)とは幼馴染で、中井がレアル・マドリーの下部組織へ加入する小5まで同じ少年団でプレーしている。

グールニク・ザブジェは現在10位だが国内リーグ14回の優勝を誇る古豪クラブ。現在チームには元ドイツ代表のルーカス・ポドルスキが所属しており、直近には上月壮一郎(現1860ミュンヘン)、横田大祐(現カイザースラウテルン)、奥抜侃志(現ニュルンベルク)ら日本人選手も所属していた。

磐田は現在J1で降格圏の18位。古川はチームへの申し訳なさを語りつつ、移籍を決断した思いを語った。

「なかなか勝ち星を重ねられない中でチームを離れることに対して、すごく申し訳ない気持ちでいっぱいです。ただ同時に自分の幼い頃からの夢である、世界で1番のドリブラーになる夢を早く叶えたい気持ちがさらに強まりました。

ファン・サポーターの皆様、関係者の皆様にこのような形で伝えることになり、本当に申し訳ありません。そして自分の決断を尊重してくださったジュビロ磐田には感謝しかありません。ありがとうございます。ジュビロなら必ず残留できると信じています」

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