10年目の王者はどこだ。宇都宮ブレックスは連覇なるかーB.LEAGUEチャンピオンシップ開幕へ【Pick Up B.LEAGUE】

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Bリーグの優勝決戦トーナメント「りそなグループ B.LEAGUE CHAMPIONSHIP 2025-26」(以下CS)が幕を開ける。60試合のレギュラーシーズンを戦い抜いた東西各地区の上位2チームと、ワイルドカード4チームが2戦先勝方式のトーナメントで激突。

10年目のリーグチャンピオンを争う。
また、今大会は現行のBリーグで行われる最後のCSでもある。来シーズンからは、売上、アリーナ要件、観客動員などを基準としたリーグを再編した「B.革命」がスタート。B1は「B.LEAGUE PREMIER(Bプレミア)」へと装いを新たにし、ファイナルズも3戦先勝のホーム&アウェー方式へ変更されるため、横浜アリーナでの頂上決戦は見納めとなる。
大会は、CS進出上位クラブのホームで、5月7日(木)から11日(月)にかけてクォーターファイナルが開催。セミファイナルは5月15日(金)から19日(火)、年間王者を決めるファイナルズは5月23日(土)から26日(火)にかけて横浜アリーナで開催予定となっている。
最後に優勝トロフィーを掲げるのはどこのチームか。クォーターファイナルの組み合わせをチェックしながら、熱き3週間の戦いを楽しみたい。



10年目の王者はどこだ。宇都宮ブレックスは連覇なるかーB.LEAGUEチャンピオンシップ開幕へ【Pick Up B.LEAGUE】
画像: チャンピオンシップ(CS)の出場 8チームによる記者会見 =5月4日

チャンピオンシップ(CS)の出場 8チームによる記者会見 =5月4日



初のCSに挑む長崎ヴェルカ。A東京は天皇杯との2冠なるか



クラブ創設5年目で初のCSへ挑む長崎ヴェルカ。昨シーズンは西地区6位だったが、B1昇格2季目の今シーズンは47勝13敗(勝率.783)で初の西地区優勝を飾り、リーグ全体でも最高勝率をマークした。



モーディ・マオールHCのもと、激しいディフェンスからのトランジションオフェンスを確立。

平均スティール数9.3本はリーグ1位タイ、平均得点91.2点はB1トップを誇る。



そのオフェンスを可能にするのが、高い得点能力を持つ選手たちだ。中でも注目はイ・ヒョンジュン(#5/201cm/SG・SF)。



日本代表の馬場雄大(#18/196cm/SG・SF)、元NBAプレーヤーのスタンリー・ジョンソン(#14/198cm/SF)らがいる中、韓国代表でも活躍するイは、今シーズンの3ポイントシュート成功率47.9%でリーグトップを記録。大舞台でもチームに勢いをもたらす存在となりそうだ。



10年目の王者はどこだ。宇都宮ブレックスは連覇なるかーB.LEAGUEチャンピオンシップ開幕へ【Pick Up B.LEAGUE】
画像: 長崎ー京都 第4クォーター、果敢に攻める長崎・イ=2026年5月3日、ハピネスアリーナ
長崎ー京都 第4クォーター、果敢に攻める長崎・イ=2026年5月3日、ハピネスアリーナ

対するアルバルク東京は、Bリーグで唯一となる2連覇(2017-18、2018-19シーズン)を成し遂げた名門。今シーズンはケガ人に苦しみながらも、41勝19敗(勝率.683)で東地区4位、ワイルドカード4位に入り、5大会連続8回目のCS進出を決めた。



デイニアス・アドマイティスHCのもと、平均失点77.2というリーグベスト5に入る堅守が彼らの大きな武器だ。



注目選手は、ライアン・ロシター(#22/206cm/C・PF)だ。帰化選手として平均7.9得点、10.8リバウンド、5.6アシストを記録し、攻防両面で欠かせない存在となっている。Bリーグ初年度には栃木ブレックス(現・宇都宮ブレックス)の優勝に貢献。今年1月の天皇杯では、A東京を14大会ぶり3度目の優勝へ導き、ベスト5にも選出された。

シーズン2冠へ、カギを握る男だ。



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画像: 初のCSに挑む長崎ヴェルカ。A東京は天皇杯との2冠なるか


【会場】
ハピネスアリーナ(長崎県長崎市)



【日程】
GAME1:5/7(木)19:05
GAME2:5/8(金)19:05
GAME3:5/10(日)15:00



期待したい千葉J・富樫の一撃。群馬はジョーンズが古巣と大一番



9大会連続9回目のCS出場となる千葉ジェッツ。42勝18敗(勝率.700)で東地区2位に入り、クォーターファイナルのホーム開催権を手にした。



シーズン中は大黒柱のジョン・ムーニーの離脱など苦境もあったが、トレヴァー・グリーソンHCは終盤戦に富樫勇樹(#2/167cm/PG)に代えて守備力に優れる田代直樹(#4/188cm/SG・SF)を先発起用するなど、柔軟な采配で難局を乗り切った。



それでも、CSで期待したいのはやはり富樫だ。日本代表の渡邊雄太(#1/206cm/SF・PF)、ディー・ジェイ・ホグ(#10/207cm/SF・PF)らを擁するなかでも、長年チームをけん引してきた司令塔は、今シーズンにB1史上初となる通算3ポイントシュート1300本成功を達成。真っ赤に染まったLaLa arena TOKYO-BAYを、再び勝負強い一本で歓喜に包めるか注目だ。



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一方の群馬クレインサンダーズは、42勝18敗(勝率.700)で千葉Jと並びながらも東地区3位、ワイルドカード1位で2年連続のCSへ挑む。シーズン終盤には13連勝を飾るなど勢い乗っており、カイル・ミリングHCのもとで築く堅守が最大の武器。平均失点74.0はリーグ全体2位を記録した。



レギュラーシーズンでは2敗した難敵相手に。

アウェーで雪辱を果たせるか。



そのカギを握るのがトレイ・ジョーンズ(#4/196cm/SF)だ。2018-19シーズンには千葉ジェッツに在籍し、2020-21シーズンに当時B2だった群馬へ加入。クラブのB1昇格を支えた立役者でもある。今シーズンも平均13.9得点を記録し、勝負どころでの強さは折り紙つき。富樫同様、試合終盤の一挙手一投足から目が離せない。



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画像2: 期待したい千葉J・富樫の一撃。群馬はジョーンズが古巣と大一番


【会場】
LaLa arena TOKYO-BAY(千葉県船橋市)



【日程】
GAME1:5/9(土)13:05
GAME2:5/10(日)13:05
GAME3:5/11(月)19:05



三河と琉球が激突。ヘッドコーチは日本代表のコーチ陣



43勝17敗(勝率.717)で西地区2位に入り、クォーターファイナルのホーム開催権を手にしたシーホース三河。シーズン途中には男子日本代表のアシスタントコーチにも就任したライアン・リッチマンHCのもと、天皇杯では8年ぶりに決勝へ進出したが、A東京に惜敗。その悔しさをCSにぶつける。



平均ターンオーバー10.7はリーグ最少。堅実かつミスの少ないバスケットボールが三河の持ち味だ。



中心となるのは、ダバンテ・ガードナー(#54/203cm/C・PF)。Bリーグ史上初の個人通算1万得点を達成したセンターは、今シーズンも平均16.5得点でチームけん引している。



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画像1: 三河と琉球が激突。ヘッドコーチは日本代表のコーチ陣


また、CS進出会見(5月4日)に出席した西田優大(#19/190cm/SG・SF)は、「本当に彼に(タイトルを)取らせたい」とコメント。4季連続でBリーグファイナルに進出している強敵相手に、チーム一丸で挑む。



対する琉球ゴールデンキングスは、42勝18敗(勝率.700)で西地区3位、ワイルドカード2位で9大会連続9回目のCS出場を決めた。



シーズン途中から男子日本代表のヘッドコーチも兼任する桶谷大HCのもと、直近4大会でファイナル進出を果たし、2022-23シーズンにはリーグ制覇も経験。短期決戦で実績はリーグ屈指だ。平均リバウンド41.5はリーグ2位。ゴール下での支配力がB1でも随一を誇る。



その象徴となるのが、ジャック・クーリー(#45/206cm/C)と帰化選手のアレックス・カーク(#53/211cm/C)。クーリーは平均9.6リバウンド、カークは同6.5リバウンドを記録。



さらに、日本人選手も積極的にリバウンドに絡む姿が目立ち、特に脇真大(#18/193cm/SG)はサイズを生かしながらポイントガードにも挑戦中。

3シーズンぶりのリーグ制覇を狙う中で、24歳の成長は攻防両面で欠かせない力になりそうだ。



10年目の王者はどこだ。宇都宮ブレックスは連覇なるかーB.LEAGUEチャンピオンシップ開幕へ【Pick Up B.LEAGUE】
画像2: 三河と琉球が激突。ヘッドコーチは日本代表のコーチ陣


【会場】
ウィングアリーナ刈谷(愛知県刈谷市)



【日程】
GAME1:5/8(金)19:05
GAME2:5/9(土)19:05
GAME3:5/11(月)19:05



史上2チーム目の連覇に挑む宇都宮。名古屋Dと対戦へ



宇都宮ブレックスが、偉業に挑む。ジーコ・コロネルHCのもと、45勝15敗(勝率.750)で東地区優勝を果たし、狙うはA東京以来となる史上2チーム目のリーグ連覇だ。



CS進出会見では、比江島慎(#6/191cm/SG)も「何としても歴史をつくりたい」と力を込めた。3月には東アジアNo.1を決める国際大会「EASL」でも初優勝を果たしており、シーズン2冠も視野に入る。



その原動力として注目したいのが、D.J・ニュービル(#25 / 193cm / PG・SG)だ。高島紳司や小川敦也ら若手の台頭も目立つ中、2年連続でレギュラーシーズンMVPに輝いた司令塔は、今シーズンのアシスト王(平均6.4APG)を獲得し、平均得点19.0点もマーク。昨季CSではチャンピオンシップMVPにも選ばれており、大一番でその輝きはより一層増すだろう。



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画像1: 史上2チーム目の連覇に挑む宇都宮。名古屋Dと対戦へ


対する名古屋ダイヤモンドドルフィンズは、41勝19敗(勝率.683)で西地区4位、ワイルドカード3位として2大会ぶりにCSへ返り咲いた。



ショーン・デニスHCのもと、平均失点72.7はリーグ最少、平均リバウンド42.8はリーグ1位を記録。鉄壁の守りから、司令塔・齋藤拓実(#2/172cm/PG)を中心としたテンポの速い攻撃を仕掛けるのが持ち味だ。



その攻防のキーマンとなるのが、今季加入したアーロン・ヘンリー(#11/198cm/SF)。平均1.9スティールでタイトルを獲得し、平均17.1得点はチームトップを記録している。



チームは終盤戦、ケガ人の影響もあり5連敗と失速したが、CS進出会見で齋藤は「良い意味でチームも開き直れる」と“リセット”を強調。王者ブレックス撃破へ、再び勢いを取り戻したい。



10年目の王者はどこだ。宇都宮ブレックスは連覇なるかーB.LEAGUEチャンピオンシップ開幕へ【Pick Up B.LEAGUE】
画像2: 史上2チーム目の連覇に挑む宇都宮。名古屋Dと対戦へ


【会場】
日環アリーナ栃木(栃木県宇都宮市)



【日程】
GAME1:5/9(土)17:05
GAME2:5/10(日)17:05
GAME3:5/11(月)19:05



文=大橋裕之

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