Jリーグが開幕して1週間が経過した。今季も熱い戦いの中で、開幕節からチームにフィットして大暴れを見せる新加入選手たちが目立った。
彼らのバックグラウンドはさまざまで、活躍してステップアップした選手や伸び悩むも新天地での活躍を誓った選手など多岐に渡る。
今回はJ1開幕節からインパクトを見せる新戦力3選手を厳選した。
いきなりフィットしたストライカー
大橋祐紀
所属:サンフレッチェ広島
ポジション:センターフォワード、シャドー
昨季湘南ベルマーレでリーグ戦23試合13得点3アシストと残留争いを繰り広げたチームの救世主となった大橋は、今季からサンフレッチェ広島に完全移籍した。
絶妙なタイミングで相手の背後を取る抜け出しや相手ディフェンスラインのほころびを突くラインブレイクが武器であり、細かく動き直しを入れながら相手の急所を突いていく。そしてミドルシュートを持っているため、多様な局面でフィニッシュに絡める。
広島の戦術にすぐ適応して、開幕ホーム・浦和レッズ戦で2ゴールをマーク。中央大の後輩である加藤陸次樹との相性の良さも魅せるシーンもあり、今後の活躍が期待できる。
復活の狼煙を上げるチャンスメイカー
荒木遼太郎
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FC東京【公式】 #東京が熱狂 (@fctokyoofficial) February 24, 2024
所属:FC東京
ポジション:攻撃的ミッドフィルダー
東福岡高出身の荒木は名門鹿島アントラーズに加入してすぐに頭角を現し、デビューシーズンはリーグ戦26試合2得点3アシストと即戦力として活躍。高卒2年目はリーグ戦36試合10得点7アシストとブレイクした。
ただ翌シーズン以降は負傷などの影響により出場機会が減少し、思い描いたプレーをできない日々を過ごした。今シーズンからFC東京に期限付き移籍で加入。開幕戦では2ゴールを挙げる活躍で完全復活の狼煙を上げた。
さまざまな攻撃的なポジションをこなせるが、本領を発揮できるポジションはトップ下だ。背後をすり抜けるようフィニッシュに絡み、ラストパスも精度が高い。チャンスメイカーとしての実力はリーグ屈指だ。
チームを救う待望のストライカー
エリソン
所属:川崎フロンターレ
ポジション:センターフォワード
2021年以来のリーグ優勝奪還を目指す川崎フロンターレに、新加入したエリソンはアジアチャンピオンズリーグ(ACL)ラウンド16で中国1部山東泰山戦のホーム&アウェー2試合で2得点を挙げた。
前線からの守備もサボらない献身性に優れており、縦に運ぶドリブルや空中戦の強さも兼備している万能型ストライカーであり、球威のあるシュートも精度が高い。
湘南との開幕戦においても1-1の後半11分に、前線からのハイプレスを仕掛けてGK富居大樹からボールを奪って決勝点を挙げる活躍で開幕勝利を飾った。公式戦3試合3得点(1日午後5時時点)と波に乗っている点取り屋の活躍を見逃すな。